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農林中金の巨額赤字問題 5年前に私が国会で追及2024年06月15日

農林中央金庫が20253月期の連結純損益が1兆5千億円を超す赤字に陥る見通しを明らかにしたことが報道されています。外国債券を中心に2兆円余りの含み損を処理するためです。 私は2019年にこの問題を麻生太郎財務大臣や吉川貴盛農水大臣に質問しました。当時日本のメディアはこの問題の重大さに気づきませんでしたが、アメリカのメディアが取り上げました。

https://y-fujita.com/archives/30101

https://y-fujita.com/archives/30355

https://y-fujita.com/archives/30427

農林中金は、JAや漁協などから資金を集め運用資産残高56兆円にも上り、巨額赤字はJAや漁協にも大きく影響します。抜本的な対応が必要です

また、これは政府のマイナス金利政策の問題でもあります。マイナス金利により外国に資金が流れ、ジャパンマネーが欧米の金融を支えている構造です。日銀が金利を上げると欧米の経済が破たんするリスクが出てくるため、マイナス金利政策を続けざるを得ないという現状です。これについて質問しましたが、金融庁からは、政府に責任はなく、金融機関の自助努力で頑張ってくださいという、責任感のない答弁でした。

 これは私の国会議員としての最後の質疑の一つとなりました。