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農林水産委員会にて質問しました!2019年05月14日
本日の農水委員会にて質問しました。 質問内容と政府側答弁は以下の通りです。 1. 機構法の法律案に関連して、受け手の見込まれない農地の対策や農地の所有権の放棄や寄付行為に対応する受け皿のあり方や仕組みの確保についてどうあるべきか質問しましたが、現在法制審議会等で調査及び意見交換を行っているとの答弁のみで問題の改善に関しては答弁がありませんでした。 2. 立憲会派は、県段階に設置されている中間管理機構を廃止することや、戸別所得補償制度の復活に努めることを内容とする修正案を提出しましたが、この修正案に対する大臣の見解を伺いました。 吉川大臣は他産業の理解を得がたいなど、修正案に対しては否定的である答弁をしました。 3. 担い手への農地集積の地域格差があることについて、どのような理由があるのか質問しました。 茨城県の農地集積率は32.8%にとどまり、全国平均の55.2%を下回っている事実も指摘しました。 大臣からは北海道や東北など平野の広い地域では集積が進み、中山間地域の多い所は集積が遅れているという答弁がありました。 また、機構が新たな案件をとりまとめるのに時間がかかりすぎている点も指摘し、改善策をもとめたところ、農地バンクとJAが一体となって地域との話し合いを推進していくと大臣の答弁がありました。 4. 農産物の輸出促進と知的財産権保護について質問しました。茨城県の農産物輸出も拡大していることから、和牛遺伝資源の適正な流通資源管理やイチゴや社員マスカットなどのコピー防止についてどのような法整備をしていくのか質問しました。 吉川大臣は検討会を既に設置し、そこで有識者の意見交換を闊達にしているとの答弁がありましたが、現時点ではまだ対策が見られないことがわかりました。 5. G20農業大臣会合に大臣が出席されたことから、韓国が実施している茨城県含む8県産農林水産物等の輸入規制を2国間でどのような協議をしたのか、中国との間では、豚コレラウィルスの侵入防止対策についてどのような課題解決に向かう協議をしたのか質問しました。 吉川大臣は、韓国には輸入規制の撤廃を要請し、中国との二国間協議でも豚コレラについては確認したと答弁しました。 6. 農林中金については、理事長あるいは然るべき方の出席を要請しましたが、自民党が反対をし、農水省が責任を持って答弁するとのことで、農水大臣が答弁に終始しましたが、全ての質問に対して答えることができていませんでした。 1) 融資実績は新規で451億と大臣が発表しましたが、60兆円以上の預金残高を有している農林中金として考えれば極めて少ないことがわかりました。 農林中金は農林水産業の振興のために資金を融通すべきだと指摘しました。 2) 投資損失引当金について、2018年度後半に再び何故増加したのか、農林中金が投資におけるリスクの高まりを認識しているということなのか質問しましたが、大臣の答弁はリスクの高まりについては言及をせず、終始「リスク管理はしている」という答弁で、質問には答えませんでした。 3) また、近年農林中金がダイレクトレンディングの投資を増額させており、銀行を通さないで投資することはリスクが大きくないのか、本当に大丈夫なのか?と質問しました。 吉川大臣は経験のあるファンドマネージャーもいるしリスク管理は徹底していると答弁がありましたが、問題は銀行を通さない投資のリスク自体が非常に大きいため、その程度の認識しか大臣が有していないことに、更なる危機感を覚えました。 4) 先日の質問では、大臣は「農林中金は、国際分散投資という運用方針に従って投資する中で結果的にCLOへの投資が増加した」と答弁しましたが、実情は、国際分散投資の失敗の結果、CLOへの偏った運用に切り替えざるを得なくなったのではないかと指摘をしました。農水大臣が農林中金を鵜呑みにしているということであれば、リスクを監督する主務大臣として不適当であることを強調し、農水省はどれぐらい農林中金のリスクを把握しているのか質問したところ、「システミックリスク」を徹底して管理するという答弁がありましたので、農水省はリスクの存在を知っていることがわかりました。 5) 農林中金は農協に5月までに信用事業を分離するかどうか方針を示すようもとめていて、農協の合併を考えていることについて質問しました。 農林中金は世界金融危機の際に債務担保証券(CDO)等の有価証券投資で1兆円以上の含み損を抱え、JAからの資本増強を要請した前科があるが、現在も農林中金は世界金融危機時(39.5兆円)よりも多い金額(53.5兆円)の有価証券を保有しており、巨額の含み損が生じるリスクがあります。クレジット等への投資に関しては、2018年3月には418億円の含み益であったが、2018年12月時点では含み損1314億円に陥っている。 これだけ巨大なリスクのある農林中金に信用事業を集中させることは危険ではないかと質問しましたが、「農林中金の運用を注視する」という一辺倒の答弁にとどまりましたので、主務大臣として農林中金や農協に合併についてはより慎重な態度を取るべきだと促すべきだと主張しました。 最後に、規制改革会議の言いなりにならないように農林中金には然るべき対処をお願いし、質問を終わりました。
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