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世界宗教者平和会議(WCRP)酒井教雄先生ご逝去2023年01月04日

世界宗教者平和会議(WCRP)ジャニーズ・トラステーの代表を長年務められた酒井教雄先生が12月25日にご逝去されました。WCRPは1970年に立正佼成会庭野日敬開祖が、非武装」の理念のもとベトナム戦争の終結を願って世界の宗教者に呼びかけて創設したもので、現在では世界最大の諸宗教が参加している団体です。私は1980年にカンボジアの難民キャンプで出逢ってから様々な支援活動を行ってきました。  近年は各国での活動にお供し、ご指導頂きました。以下が酒井先生のお言葉から心に残っているものです。 1マハトマ・ガンジーが、世界最強の大英帝国と闘った際の「インドの民衆の心を結集してイギリスの良心をゆさぶり動かさなければならない。暴力では何も解決できない」という言葉。 2「戦争で失われた尊い犠牲に対して『過ちは再びくり返しません』と誓って『武力の行使は永久に放棄する』ことを憲法で世界に宣言した日本にとって、世界のどの国にも敵意を抱かないことこそ最大の安全保障である」との言葉。 3 ローマ法王パウロ六世に謁見した際のお言葉。「自分はすでにキリストから263代目だ。立正佼成会は初代の創立者がまだ現存しているうちに、多くの信者が我を忘れて奉仕をしている。仏教を基盤としながら、神道も認めると言う雅量がある。自分の主張だけではなしに、宗教全体が正しいという教義を立てて、まるで如来さまのようになった人がたくさんでてきている。仏教との交流を図りたい」  酒井先生とはウィーン、ソウル、広島、京都、東京などでの会議などでお供させて頂きましたが、以下が思い出されます。 ○ タイでの宗教間の和解支援国際会議に出席(2013年3月2日) タイ南部のイスラム教と仏教との対立の和解を目指す会議。私が財務副大臣の時に日本政府による資金援助を決定しました。(写真1) ○WCRPべンドレー事務総長が国会を訪問(2013年6月25日) 私の国会事務所を訪問して下さいました。(写真2) ○「WCRP国際活動支援議員懇談会」が結成(2014年11月5日) 谷垣禎一・岡田克也両共同代表、逢沢一郎幹事長、ベンドレーWCRP事務総長、明石康元国連副事務総、杉谷義純WCRP日本委員会理事長などが出席しました。私は現在も事務局長を仰せつかっています。(写真3) ○ ナザル・アーハーリー駐日イラン大使を訪問しました。中東の宗教指導者による国際会議支援へのお礼です。(2016年6月10日)(写真4 )        ○WCRP国際活動支援議員懇談会の幹部による勉強会。岸田文雄前外務大臣(当時)も出席しました。(2018年3月12日)(写真5) ○WCRP東京平和円卓会議「戦争を超え、和解へ」(2022年9月) ウクライナ、ロシア、トルコなどの宗教指導者が参加。酒井先生はこの開催に最も熱心で、難病の病床から激励を続けて下さいました。近年は人道援助や紛争後の和解活動などが多かったWCRPは、元々ベトナム戦争の終結と和解を願って創設されたことが原点であることがかる資料館を参加者が訪問しました。酒井先生はこの写真の中に生きておられると思われます。(写真6) 酒井教雄先生、安らかにお休み下さい。 合掌