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『ウクライナ難民受け入れプロジェクト』2022年05月22日


国際ICのスイス・コーの国際会議場は、第2次世界大戦後はドイツとフランスの和解や日本の国際社会復帰とアジアとの和解、その後もイスラエルとパレスチナ、西欧諸国と旧東欧諸国との信頼醸成の場として活躍してきました。そこで、3月初旬からウクライナ難民を受け入れています。その受け入れプロジェクトをご紹介します。

『ウクライナ難民受け入れプロジェクト』
(スイス・コー国際IC会議センター)3月11日から

すでに470万人以上の人々がウクライナを離れて外国に避難先を求めており、投獄の恐れからロシアから逃れようとしている人たちもおります。
この戦争は私たちヨーロッパの国境で行われており、Initiatives of Change(IC)ヨーロッパセンターとしては、家や地域を離れることを余儀なくされた人たちを支援する義務があると感じています。
私たちは何をしていますか?
私たちには、紛争地域の人々に安全な空間を提供するという長い伝統があります。実際、コーの会議場とセミナーセンターは、第二次世界大戦中に難民受け入れセンターとしての役割を果たしました。そして戦後IC(当時のMRA)は、戦後のヨーロッパの人たちの間の信頼を回復するということを目的のためにこの建物を購入しました。
したがって、ヴィラマリア(会議場本棟の隣の建物)に最大30人までの受け入れスペースを提供することにしました。私たちは政府の正式な難民収容業務にとって代わるつもりはなく、法律に関しても地方自治体と緊密に連携しています。地元の行政機関やサービスと連携するために、私たちはこのプロジェクトを支援することができる社会福祉の経験を持つ担当者を指名します。
なぜ私たちはこのプロジェクトを担っているのですか?
長年にわたり、コーの会議では東ヨーロッパの多くの参加者が感動的なスピーチや会議の進行を担って下さっただけでなく、ウクライナの人々も具体的な支援を行って下さいました。
これは主に、90年代初頭にコーで創設され、現在はウクライナに拠点を置く東ヨーロッパの信頼醸成プログラムである「自由の基盤」(Foundations for Freedom)によるものです。このプログラムを通じて、多くの人々がコーの会議に参加して下さいました。
さらに、毎年夏にコーで開催される国際会議の冒頭で開催されていた「国際コミュニテー週間」には、ウクライナ人、ロシア人を始めとした東ヨーロッパ人の人たちが一堂に会して、相互理解と信頼を築いていました。
あなたのご支援がこのプロジェクトを可能にします
これは危機に対する緊急の対応です。私たちは、地方行政がカバーできない難民や亡命希望者の生活費を賄うための資金を求めています。これは計画外の出費ですが、必要なのです。その大きなニーズを無視することはできません。
費用は1人あたり一日約30スイスフラン(約3900円。生活費、担当者の給与などを含む)になると推定しています。皆さんからのいくらかでものご寄付が、安全を求めている避難民の皆さんの助けになります。ご協力をお願いいたします。