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本年度予算成立。特例公債法案が次の課題2012年04月06日

 4月5日2012年度予算が成立しました。参院本会議では野党の反対で否決されましたが、憲法の規定により衆院の可決が優越されて成立しました。新年度をまたいで成立するのは14年ぶりです。 

 予算の一般会計総額は90兆3千億円。6年ぶりに前年度を下回りますが、別枠の特別会計にした東日本大震災の復興費や基礎年金の負担分を加えると過去最大の96兆7千億円です。年金財源は赤字国債ではなく、将来の消費増税分を返済にあてる「交付国債」でまかなうという苦心の編成となりました。

 歳入の財源として38兆円分の赤字国債を発行する特例公債法案は、参院で多数の野党が賛成する見通しが立たないため衆院で審議が止まっています。この法案が成立しなければ財源に穴があき、復興予算も含めて国民生活に大きな支障が起きるため、後半国会で知恵を絞って成立させる必要があります。因みに、昨年この法案が、私が委員長をしていた参議院の財政金融委員会で通過したのは8月26日でした。

 予算が成立した後、野田総理、藤村官房長官、安住財務大臣と財務副大臣、政務官、勝事務次官などは衆参両院の議長、議員運営委員長、各政党の幹部へのお礼の挨拶回りをしました。

 野田総理を先頭に、列を作り、国会の衛視、護衛のSPなどに両側を囲まれて、早足で国会内の部屋を歩いて回ります。階段の上がり降りも含め相当のスピードで歩くので、途中からは汗びっしょりとなりました。政党の数が増えたために訪ねる部屋も増えたわけです。

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