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  • 【2009年7月16日】

    臓器移植法案が、13日(月)の参議院本会議で採決され、いわゆるA案が可決されました。


     


    この法案は、党議拘束もなく、議員個人が自分の意志で判断すべき重要な法案でしたので、他の人に対する働きかけもせず、自分で考えたあげく、私はE案の賛同者になりましたが、先にA案が可決されたのでE案の採決までは至りませんでした。
     


    私の立場は以下の通りです。


     


    1.1997年に私の長男、幸英が建物から落ちて病院に運ばれました。危篤状態に陥った際、同行していた妻玲子が、途上国で援助活動をしたいと言っていた息子なので、是非他の方のために、臓器を活かして下さい、と臓器提供を申し出ました。しかし、1411か月であったために、15歳未満の移植はできないと断られました。


     


    2 従って、今15歳未満の人々の移植ができす、外国で行うためには膨大な費用もかかり、多くの幼い命が救われない現実に対してWHOから改善を求められている状況は改善されなければならないと、強く思っていました。


     


    3 しかし、A案では、どんな場合に脳死を人の死とするか、本人の意思表示はなくてもよいのか、などが曖昧なまま、採決が急がれていました。


     


    4 E案は、「子ども・脳死臨調」を設置して、こうした根本問題を、海外の調査を含め、各方面の専門家や関係者によってしっかり議論して結論を出すという案でした。しかも予算の裏付けのある法案であり、1年で行うものですから、ずるずると引き延ばすことにはなりません。


     


    5 柳田邦男さんもおっしゃったように、500個の臓器の一つ一つに人生の悲しみ、人々の悲しみ、家族の悲しみ、つらさというものがこもっているという視点が欠けてしまっている。「臓器不足」、「臓器の自給自足」、「臓器は社会資源」といった発言がなされ、臓器が人格を離れた、あたかも一つの物質として扱われていないか。一つの人格を持っていたドナーの存在、ドナーの尊い意思、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむドナーのご家族の苦衷。「看取り」の視点なども重要なことが国会審議で明らかになりました。


     


    6 最も重要なことは、臓器を提供したいという意思を持つ国民が増えることで、それこそが、臓器移植を増やすことにつながると思います。


     


     法案は成立しましたので、今後、現場での運用に、こうした観点も考慮されるように、働きかけていきたいと思います。


     


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