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原発メルトダウンへの対案作りを始めました2011年05月14日

東京電力福島第一原発1号機で「メルトダウン」が起きていたことを、12日東電が認めました。大量の燃料が溶融し、圧力容器の底部にたまっていたのです。 これまで1万トンを超える水を圧力容器に注入していたものの、相当の水が格納容器から漏れ出ているとみられ、「水棺」とか「冠水」とか呼ばれる作業自体の見直しと、メルトダウンを否定して「燃料の一部損傷」としていた前提が崩れ、事故収束の工程表自体の大幅見直しが避けられません。

また東電は14日、3号機について、原子炉の温度上昇が止まらないため、今朝午前から注水量を毎時3トン増やし、計15トンにしたと発表しました。これも多量の水漏れが原因と見られます。

実は、私はかなり前からメルトダウンや水漏れの可能性を色々な専門家から伺い、政府高官達にも伝えていました。そうした悪いシナリオを想定した対応と、外国の経験や知見を活かした体制の必要性を訴えてきたところです。

そして私と同じ思いを持つ国会議員の仲間が、そうした新しい対応の必要性を呼びかけるホームページを立ち上げました。その中心が京都大学工学部出身のエンジニアの平智之衆議院議員です。

B チームと呼ばれるこのサイト http://www.daiichi-b.jp/ は、これまでの想定をはるかに超えた現在の困難な状況に対応するために、これまでのやり方とは異なる方法を、多くの皆さんの知恵も得て進めようとするものです。

Bチームの考え方は次のとおりです。

「 1 代替案の検討 」

代替案の検討で重要なことは、問題を異なる角度から捉えること、そしてより多くの発想やアイデアに触れることです。Bチームは問題を具体的に定義するとともに、ひとりでも多くの研究者ならびに技術者に呼びかけを行います。

「 2 世界の叡智 」

第一原発の収束は原子力を利用する人類すべての共通の課題です。そして、3つの炉と4つのプールという合計7つの異なるリスクを、すべて同時に収束させなければならない人類未曾有の災害です。ひとつのリスクの失敗も許されません。Bチームは、第一原発の収束に向けて日本はもとより世界中のすべての叡智を結集するように努めます。

「 3 情報の公開 」

情報の公開が唯一で最大の説得です。原子力災害で公表できない情報は原則的にあってはならないと考えます。保安院が日々公表するプラント情報や線量情報以外に、Bチームが入手できる公開可能な情報を公開します。また、Bチームが入手できても公開が許されない非開示情報は、その項目と理由をここで公表します。

是非、皆さんもお知恵をお寄せ下さい。

 

 



 

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