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「有事における様々な宗教者連携による平和構築 〜WCRPとICの理念との類似」2024年03月23日

323日世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会篠原祥哲事務局長に講演頂きました。以下が上記テーマの講演概要です。

【戦争を止められなかった宗教者の反省が原点】

WCRP1970年に京都で生まれた。「宗教的理想と平和への責任とにそむいてきたことを宗教者として謙虚にそして懺悔の思いをもって告白する。平和の大義に背いてきたのは宗教ではなく、宗教者である」(宣言文)との反省が原点である。

〇 世界90カ国で世界最大数の宗教組織の宗教者が以下の使命と役割を持つ

・宗教が持つ社会的資源(信徒、教会、神社、寺等の建物、寄附金)と精神的資源(教え、祈り、共同体意識)を活用し、紛争を解決する 平和を構築すること。

〇 主な活動: 人道支援 紛争和解 災害復興

【家族で仙台に移住して震災支援活動】

(写真3)

〇 東日本大震災後の支援活動の際に、被災者から「篠原さんはいつも東京に戻る」と後ろ髪を引かれる声をかけられた。その時「で、篠原どうする!」との「天からの声」(calling)が聴こえ、仙台に移住を決意した。小学生と2歳の子供にとっては移住に葛藤もあったが、子供達も戦い抜いてくれた。

〇 被災地における復興事業、心のケア事業

(・仮設住宅での布草鞋作り ・ラジオでの宗教者の癒しのメッセージ ・お母さん達の支え合いカフェ ・子どもキャンプ ・離れた家族への取り組み・高齢者見守り 伝統芸能保存 青少年による芸術活動)

【ウクライナ、ロシア、パレスチナ、イスラエルの宗教者間の和解活動】

(写真4ウクライナとロシアの宗教者)(写真5中曽根弘文議員(左端)と篠原さん(右端))

〇第1回東京平和円卓会議主催(20229月、国際IC日本協会後援)

プーチン大統領の戦争を支援するロシア正教、宗教施設多数をロシアに破壊されたウクライナ正教の代表も参加。会議での激しい非難合戦とは別の様々な接点。

〇第2回東京平和円卓会議主催(20242月、国際IC日本協会後援)

ウクライナ、ロシアに加えてパレスチナ、イスラエル、ミャンマーなどの紛争地域の宗教指導者も参加。

声明文で具体的な行動指針を採択 ・戦争と暴力を強く非難 ・敵味方関係なく、全ての人々の生命の尊厳と神聖さの平等性 AI、核兵器などの非人道的な兵器の否定 ・礼拝所、聖地などの宗教施設の保護 ・具体的な行動(人道支援、青年交流、離散家族の再会)

WCRPとICの理念との類似】

最後に篠原さんは、WCRPICとの類似性について以下のように述べました。

・自分の生き方を変えることによって国を作り変える。

・社会が変わるためには人の動機が抜本的に変わらねばならない 

・軍備ではなく、精神、倫理、道徳の再建

・旧敵と人間的なつながりを作る機会(サンフランシスコ講和条約、アジア諸国との賠償問題、国会議員、労使間の民主的な和解) 

・企業の労使、国会議員、皇族、言論界、教育界との協働

 

実践に裏打ちされた、心にしみる講演有難うございました。