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ラジモハン・ガンジー元上院議員がウクライナ問題で投稿2022年03月05日
インド独立の父マハトマ・ガンジーの孫のラジモハン・ガンジー元上院議員がウクライナ問題で投稿しました。
「あなたの(小さな)隣人を爆撃する」
ロシアはもう一つのアフガニスタンを招いたのか?これはロシア国内におけるプーチンの衰退の始まりか?ウクライナにおける殺戮、破壊、屈折のレベルはどの程度か?ゼレンスキー大統領は生き残れるのか?キエフとハリコフはどのくらい持ちこたえられるか?ロシアはウクライナ全土で軍隊の補給ができるか?プーチン大統領のフラストレーションは、彼の心を想定外の範囲まで動かすことになるのか?交渉は始まるのか?西側諸国と北大西洋条約機構(NATO)は、ウクライナに新たな武器の供与ができるだろうか?ウクライナで稼働中の原子力発電所に近い爆撃は放射線スパイクにつながるのだろうか?
煩雑な疑問が次々と心をかき立てる。たとえ1つか2つの答えがすぐに見つかったとしても、もっと多くの疑問がすぐにとって代わるだろう。私はそれらに自分の推測で応えることは差し控える。
12年前、私はウクライナを短期間訪問した。私はその訪問中に,そして他の国で別の機会,素晴らしいウクライナ人と出会った。私はまた、1990年代初頭のロシア訪問や、それから何十年にもわたって、ロシア国外で素晴らしいロシア人に出会った。
私が60年前に抱いた思いがよみがえる。「一国の最大の安全保障は隣国の尊敬と感謝にある」。熱心なプーチン崇拝者であるロシア人でさえ、ウクライナの侵略がウクライナ人の善意を得る最善の方法だったかどうかを自問しているに違いない。
そして世界の善意。ロシアとウクライナの両方の隣国であるベラルーシの人々は、彼らの独裁的支配者に対する長いいら立ちが、ウクライナ侵略に彼らの国土が使用されたことによって倍増したかもしれない。そのベラルーシ国民の善意。ウクライナ人に関しては、ポーランドやルーマニアに逃げることを余儀なくされた子供、女性、高齢者立ちと、ロシアと戦うために留まった男たちとの間で強いられた多くの家族の分断は、速やかに忘れられることはない。
(ロシアの世界経済国際関係研究所(IMEMO)のアレクセイ・クプリヤノフ上級研究員が、雑誌のインタビューで「インドが、敵対しないパキスタンを隣国に持ちたいように、我々も信頼に足るウクライナを望んでいることをインド人は理解すべきだ。我々にとってのウクライナは、インドにとってのパキスタンと同じだ」と述べたのに対し。)
そうかもしれないが、パキスタンを侵略し、現在の政府を親デリーの政府に力づくで入れ替えることが、パキスタンを信頼できる国にする方法だと考えるインド人が多くいるだろうか?
侵略されたウクライナから出てくる情報は、私が2010年の訪問で直接学んだことを裏付ける:ウクライナの人々は民主的権利を愛する。彼らは弁論し、議論し、論争し、投票することを好む。そして、彼らは自分の国を愛している。彼らがいつ権利、平和、そして安全を回復するかを、今予測するのは非常に難しいが。
ウクライナが経験している悲劇的な分断(歴史上初めてではない)は、中国とロシア間を含む、世界の広範な権力方程式に影響を与える可能性が高い。上記のロシアのアナリスト、クプリヤノフは以下のように考える。(a)中国はモスクワを引き続き支持する。(b) ロシアのウクライナ侵攻によってアメリカの焦点がヨーロッパにあることは、中国が感じている圧力をある程度緩和する。(c)しかし、中国は(プーチンが承認したウクライナ東部の)ドネツク共和国とルガンスク共和国は承認できない。なぜなら、それは台湾の国民投票に繋がる可能性があるからだ。
他にも課題がある。例えば、プーチンとオリガルヒを含む彼の支援者は、米国と欧州の主要国が連携して課した激しい金融制裁とSWIFTからの除外にいつまで耐えることができるか。
異なるレベルでは、今回の侵略は、ほぼすべての国々に存在する多様性に世界の注目を集めている。ウクライナの民族の多様性がプーチンの侵略の言い訳の一つのようだが、ロシアを含む世界の何か国が、言語、宗教、人種で単一的であるのだろうか?
専門家たちが指摘しているように、多くのウクライナ人がロシア語を話すという事実(多くの場合、第一言語として)は、彼らがモスクワによる支配や、ウクライナ語を話す隣人から分離することを望んでいるわけではない。
国家は単一性と画一性を要求するのか?それは権威主義的な支配を必要とするのか?これらは、ウクライナの侵略が浮き彫りにしたように、ほとんどの国に関係する課題である。
北大西洋条約機構(NATO)の基地は国境でロシアに対峙すべきか?これも妥当な質問かもしれないが、ウクライナにミサイルを降らせたり、戦車を送ったりして問われるものではない。
Himmatブログ(2月27日)
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