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松岡紀雄先生が、小川和久さんと私の引き合わせ役2020年04月20日

(松岡紀雄先生のFBより) 軍事アナリスト小川和久さんの大著『フテンマ戦記』(文芸春秋刊)を、ようやく“聴き終え”ました。というのも、視力の衰えから活字を読めなくなった私は、同書のKindle版をダウンロード、iPhpneの「画面読み上げ」機能を使ってAIのいささかぎこちない、誤読オンパレードの読み上げに耳を傾けたのです。
まず、1995年以来の普天間基地移転問題への関わりを、ご自身の丹念な、実に丹念なメモと想像を絶する記憶力を基に、関係者一人ひとりの実名を挙げて実に丁寧に綴っておられるのです。そのご努力に心より敬意と感謝の意を表さずにはいられません。
読後感を一言だけ言えば、普天間問題は、日米関係の問題ではなく、実に「日本問題」だったということです。日本の政治指導者に、沖縄の人々に対する愛情と、メンツに捕らわれない決断力、真のリーダーシップさえあれば、とっくの昔に解決していたことでしょう。
私の頭に浮かんでくるのは、1973年2月に米国駐在からの帰途、ロンドンのご自宅に伺った20世紀最高の暦学者と言われるアーノルド・J・トインビー教授の至言です。
「歴史を振り返って、敵国に滅ぼされた文明よりも、自ら滅びていった文明の方がはるかに多い」。
日本の政治指導者が小川さんの本書に目覚め、一刻も早く、普天間基地の危険を過去のものにするよう願うばかりです。
付言すれば、本書で頻繁に登場する藤田幸久前参院議員を小川さんにお引き合わせしたのが私だったことを嬉しく思います。
故椎名素夫議員の月例PSG勉強会の司会役を5年以上務めていた私が、自民党政調会副会長に就任した椎名さんから、「長期ビジョン研究会」の委員就任を求められた折、その卓越した国際経験、国際人脈を評価していた藤田さんを推薦して同研究会に加わってもらったのです。
2枚目の写真は、2014年7月の藤田参院議員の勉強会での講演を終えた小川先生を囲んで・・・