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横須賀の米原子力空母と海自護衛艦を視察2009年04月05日

                

2日は、参議院外交防衛委員会で、在日米軍横須賀基地と海上自衛隊横須賀基地を視察しました。

在日米軍横須賀基地では空母ジョージ・ワシントンを視察しました。アメリカ海軍原子力推進航空母艦ニミッツ級空母6番艦です。艦名は初代アメリカ合衆国大統領ジョージ・ワシントンに因んで命名されました。アメリカ国外の基地を事実上の母港として配備される唯一の空母であり、米軍の前方展開戦略の中核として2008年9月以来横須賀基地に配備されています。

長さ332メートル、高さ76メートル、原子炉2基、速力30kt、艦載機75機、28万馬力、乗員4923名というジャンボ艦です。

まず、格納庫に入りましたが、丁度修理中でもあり、まるで造船所のような光景でした。長く運動場としても使えるとのこと。

ビル9階分の高さにある、航海艦橋(ナビゲーション・ブリッジ)にも上がりましたが、ここはまるでハイテク・センターです。

フライトデッキで一番驚いたのはカタパルト(航空機噴出装置)。離陸する戦闘機を2秒で時速265kmまで加速して噴出させる装置です。そして、着陸する戦闘機を265kmで停止させるアレスティング・ワイヤーです。

 

     (ケリー在日米海軍司令官と)

 

            (艦長席で)

       カタバルト(航空機噴射装置) 

案内してくれた在日米軍司令官のケリー海軍少将は、様々な作戦や災害時の横須賀市民救援なども含め、全て日米共同で行っているということを強調していました。しかし、この空母の前任のキティー・ホークを含め、米海軍の艦船は日本や極東の防衛というよりも、近年はイラクやアフガニスタン作戦などに従事しており、在日米軍の役割自体の検証も必要と思います。

次いで、海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」を視察しました。3月18日に配備されたばかりの最新艦です。ひゅうがは、形状、運用からヘリコプター空母と呼ばれる海自最大の戦闘艦艇です。基準排水量13,950t、推定満載排水量18,000t、全長197.0m×全幅33.0mです。ガスタービン4基の100,000馬力で最高速力は30ノット以上、魚雷発射管×2基を備えます。 ヘリが3機同時に発着出来、全方位からの攻撃に対応可能な対空武器「FCS-3」も搭載し、総工費1,050億の巨費をかけて建造されました。

            (観閲式) 

 「ひゅうが」の主なる目的は対潜水艦戦ですが、大型空母になった理由は「多目的な活用を追及した結果」と説明しています。「攻撃型空母」は保有出来ないとされていますが、政府は「攻撃機を搭載してない以上『ひゅうが』はそれに当たらない」との見解です。初めて女性自衛官17人が乗艦しています。

 

艦内全てがピッカピカの新品という匂いがしました。ジュージ・ワシントンの後なので、小さく見えましたが、ハイテクだらけの巨費を投じての艦船。妥当な配備であったと後に評価が得られるような活動を見守っていきたいと思います。

    帰りは、市谷の防衛省までヘリコプターで帰還しました。
 「現場主義」の私としても現場を見るということが、最も重要であり、よい経験をさせて頂きました。

 
   (防衛庁のヘリポート)   (北朝鮮のミサイルに備えるPAC3)

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