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参議院外交防衛委員会における藤田幸久の質疑議事録2018年05月17日

活動報告

2018年05月17日

参議院外交防衛委員会における藤田幸久の質疑議事録

○藤田幸久君 おはようございます。国民民主党の藤田幸久でございます。
 条約に入ります前に、ちょっと順番変えさせていただきまして、小野寺防衛大臣に。
 河野統幕長の任期が延長されるというニュースが出ておりますけれども、この統幕長、かなり長い間やっていらっしゃいますが、様々な日報問題の責任は統幕にあったと思います。それから、小西議員に対する暴言を行ったと言われる幹部自衛官も、これは統幕の所属でございます。その統幕長が更に延長をするということは非常に合点がいかない話でございますが、なぜ延長するのか、理由をお聞かせいただきたいと思います。
○国務大臣(小野寺五典君) 河野統幕長については、昨年五月に一年間の勤務延長を行い、本年五月二十七日まで引き続き任用するとされたところであります。
 人事については、適時適切に実施することとしておりますが、現時点において、河野統幕長の人事について何ら決まっておりません。
○藤田幸久君 では、その日報問題及び小西議員に関する暴言問題についての責任はどう考えて、それも適宜適切だったということでしょうか。
○国務大臣(小野寺五典君) 私どもとしては、人事については適時適切に実施したいと思っております。
○藤田幸久君 後に佐川国税局長と同じようなことにならないことを望んで、次の質問に移りたいと思っております。
 カンボジアでございますが、連休中にカンボジアを訪問いたしました。もう二十五年前になりますけれども、この復興支援の最中にポル・ポト派に殺害された高田警視の追悼式にも参加をさせていただきました。また、私の長男でございますが、カンボジアで分骨をしておりますが、その追悼式にも参加をさせていただきましたが、実はそこに、小野寺大臣のある意味では後輩、あるいは福山先生、宇都先生の後輩になるのでしょうか、堀本崇さんの遺影もございまして、同じところで追悼をさせていただきました。
 その追悼式にもう一人いらっしゃった方が、カンボジアの最大野党の党首でございました救国党のケム・ソカ党首の奥さんでございました。そのケム・ソカ党首でございますが、昨年、国会の副議長であった際に逮捕をされ、普通であれば、これカンボジアの方にお聞きすると、日本であれば小菅辺りに入るところを、その日のうちに網走のような国境地帯の刑務所に送られて、それから六か月間、これは奥さんに聞いたところ、このケム・ソカ党首は、いわゆる医師、ドクターではなくてメディック、医学師のような人による血圧検査しか受けられないと。実はこのケム・ソカ党首は、肩の腱板断裂ということで診断書が出ておりまして、手術が必要だろうということになっておるわけでございますけれども、この彼の釈放あるいは治療に関して、カンボジア駐在の堀之内大使の方からどういう働きかけをカンボジア政府に行っているのか、お答えをいただきたいと思います。
○国務大臣(河野太郎君) カンボジアでは、昨年九月にケム・ソカ党首が逮捕され、同十一月に最大野党であります救国党が解党されました。このような政治情勢の緊張の高まりにつきましては、様々な機会を捉え、我が国の懸念の伝達と状況の改善に向けた働きかけを行ってきております。
 勾留中の方が人道的に扱われるべきことは当然であり、ケム・ソカ氏への健康状況への配慮につきましては、現地の大使よりカンボジアに申入れを行っているところでございます。
○藤田幸久君 何かそっけない話で、これだけ、言わば、しかも日本の野党と違いまして過半数の支持を得ている最大野党の党首が、国会の副議長なのに逮捕をされ、半年間こういう状況にある、それに対してそういう程度の話でしょうか。
 もう一度、具体的に、大使なりがこの人道的な治療等に関してどういう対応を取っていらっしゃるのか、もう一度お答えをいただきたいと思います。
○国務大臣(河野太郎君) カンボジア側への働きかけの内容の詳細につきましては、外交的やり取りでございますので、コメントを差し控えたいと思います。
○藤田幸久君 時間の関係で、資料の一枚目御覧いただきたいと思います。ちょっと英語のままで持ってきてしまいました。内容は、世界各国で在住のカンボジア人の方々が河野外務大臣に寄せられた陳情書であります。内容の主な点は、昨年の地方選挙で国民の約半数の支持を得た最大野党のカンボジア救国党が昨年十一月に解党を命じられた際、日本政府は強い懸念を表明し、また七月の選挙が国民の意思を反映した選挙であるべきことをカンボジア政府に伝えてきました。半数の国民に選択の余地がない選挙となるならば、日本政府は選挙に対する支援から撤退すべきであると。世界で有数の民主主義国家である日本がカンボジアの民主主義の道を強化するよう支援をしてほしいという内容であります。最近、朝鮮半島問題なんかでは外されっ放しの日本外交ですが、これだけ注目を浴びているということは極めて重要だと思っております。
 それから、二枚目以降の、これはサイトによる、これは日本の市民の方々からの要請が、これも河野外務大臣に届いたと聞いておりますけれども、日本国民の税金をカンボジアの独裁的な選挙の支援に使わないでということで、これはおとついか三日前の段階で八千七百六十九名、ですから一万人に近づいているということでございます。
 こういう、内外から、つまりカンボジア、世界のカンボジア人及び国内の市民の方々から河野外務大臣にこうした要請がされておりますけれども、これらに対してどういう対応をされるおつもりでしょうか。
○国務大臣(河野太郎君) 陳情書並びにこの署名については承知をしております。藤田議員を始め日本の国会議員あるいは日本のNGOの皆様もカンボジア政府に対して様々働きかけをしていただいていると承知をしております。
 日本政府といたしましても、この七月の国民議会の選挙が、国民の意思が、カンボジア国民の意思が適切に反映される形で実施されるということを非常に重要視しておりまして、カンボジア側に対して様々な形で働きかけをしてきているところでございます。
 七月の選挙まで残された時間は限られておりますが、選挙がカンボジア国民の意思が反映される形で実施されるよう、引き続き必要な働きかけを継続してまいりたいと思っております。
○藤田幸久君 資料のこれ五枚目ぐらいになるんですが、カンボジア国民議会選挙政党登録結果という外務省の資料をお配りしております。これは十四日に締め切られた政党登録で登録された政党ですけれども、これほとんどが与党人民党系であります。読売新聞の記事によりますと、主要政党はフン・セン首相率いる与党人民党のみ、圧勝は確実で、フン・セン氏も首相に再任される見通しだと。これでは実質的に国民の半数の支持がある野党抜きでの選挙になるというふうに思われますけれども、これに対しての認識と同時に、最近聞いた情報では、政府側が罰則も含めた投票を強制する法案を検討しているという、これ極めて恐ろしい情報でありますけれども、この情報についてどう認識をされておられるか、お答えをいただきたいと思います。
○国務大臣(河野太郎君) 罰則を含めた投票を強制する法案を検討しているという具体的な情報には接しておりません。七月の選挙に国民の、カンボジア国民の意思がしっかりと反映された形で行われるというのは、先ほど申し上げましたとおり、日本政府としても大変重要視をしているところでございますので、残された時間は限られておりますが、日本政府としてしっかりとカンボジア側に働きかけを続けてまいりたいと思っております。
○藤田幸久君 実質的に過去二回の選挙で国民の半数の支持があった野党抜きの選挙というものは、国民の意思を反映した選挙というふうに位置付けられるんでしょうか、それとも位置付けられないんでしょうか。イエスかノーでお答えをいただきたいと思います。
○国務大臣(河野太郎君) 七月のカンボジアの選挙がカンボジア国民の意思が反映される形で行われるように、引き続き日本政府としてカンボジア側に働きかけをしてまいりたいと思います。
○藤田幸久君 次に、おとついの、この米国の戦略態勢委員会における秋葉公使、当時で、現事務次官の出席問題について質問させていただきました。一番最後のページに資料として付けましたのが、おとついのこの委員会で河野大臣が引用をされました米国戦略態勢委員会の委員など二名によるジャパン・タイムズへの投稿であります。
 これは、秋葉事務次官に対する誤解を解こうという善意の投稿と思われます。この中で、秋葉さんは非核三原則を度々繰り返したと書いてくださっておりますが、これ良かったと思っておりますけれども、つまり、秋葉公使は、この日本の政策である非核三原則を述べたという部分、これは間違いございませんですね。
○政府参考人(鈴木量博君) 御指摘のとおりでございます。非核三原則についても言及しているというふうに承知しております。
○藤田幸久君 私は、この委員会の事務局長であったヒューズさんに直接お会いしました。河野大臣も鈴木局長も直接お会いしていないんだろうと思いますけれども、この委員会が非公開であるということも初めからおっしゃっています。私はその理解の下で会っているわけです。
 それはもう当たり前のことで、その最終報告書が出た後は、ただし、もう既にこれが出てから数年たっておりますから、その後、今どなたかがいろいろ発信するということまでは制御ができないというふうに思ったわけですけれども、これ、ある意味では、新聞に内容を明らかにして、それを外務省の方でもこの根拠の一つにしてあるわけですから、この秋葉さんの名誉のためにも、日本の政策をどういうふうに秋葉さんが説明したかということについてはもっと自由にそれは公開をされたら、逆に言うと、説明をされた方が誤解を払拭するには妥当ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○国務大臣(河野太郎君) 特に誤解を払拭するような必要があるとも思えません。これは非公開の前提で行われた議論でございますので、日本政府として何かやるつもりはございません。
○藤田幸久君 私、非常に不思議と思ったのは、私は国会議員としてアメリカ議会から委託を受けた人に会っているわけですね。
 ある意味じゃ、その立法府の人間が、アメリカの立法府の関係者に会った者を、私を疑って日本大使館がその人に連絡をして、私とそのヒューズさんがやり取りしたことについて疑いを持って何か裏を取りに行ったということは、これはある意味では議会と議会との関係にこれ行政がある意味では介入したというふうにも取れるわけで、私とすれば、非常に私は疑われているんだなと、非常に不快な思いをしたんですが、いかがでしょうか。
○国務大臣(河野太郎君) この件につきましては、対外的に記録もなく云々という説明を常々米側から受けているところでございまして、質問通告の内容がそれと違いましたので、事実関係を確認したまででございます。
○藤田幸久君 いや、事実は、私が会って、しかもちゃんと本人の了解を取って話をした内容であります。それを外務省の方が、私とその本人同士のやり取りについて違うというふうに、それは、じゃ、そういう疑いを持って接触をしたということですか。
○国務大臣(河野太郎君) これまで米側から聞いている話と違ったものですから、念のために確認したことに問題はないと思います。
○藤田幸久君 では、私が話したことと、米側というのは、これはヒューズさんほかですね、じゃ、どことどこが違うかというのを資料を出していただきたいと思います。
○国務大臣(河野太郎君) そうした外交上のやり取りを詳細に明らかにするのは、今後の情報収集その他に問題が起きると思いますので控えたいと思います。
○藤田幸久君 いや、これはアメリカ議会が行ったことに対して私が日本の国会議員としてやり取りしたことですから、そのこと自体について外務省が言わば口を出すべき話でなくて、あくまでも、それはアメリカの議会とそれから外務省との間、つまりゲストとして呼ばれていった方の部分についてはアメリカ側とのやり取りだろうと思いますけれども、私が議員として向こうの議会関係者とやったことについては外務省関係ない話ですよね。
○国務大臣(河野太郎君) 国会で答弁をする以上、正確性を期す必要がありますので確認をしたまででございます。
○藤田幸久君 私と、議員である私と向こうの議会関係者とのやり取りについて、もしそれが違うというならば資料を出していただきたい、どこが違っているのか。それを是非、委員長、委員会の方に要請をしたいと思います。
○委員長(三宅伸吾君) 後刻理事会にて協議させていただきます。
○藤田幸久君 では、続いて、この関係でございますけれども、防衛大臣にお伺いをしたいと思いますけれども、朝鮮半島の非核化と駐留米軍の関係についてお伺いしたいと思いますけれども、いわゆる非核化という場合に核を有する北と現在核を有しない韓国との調整をどういうふうにするのか、軍事的にですね、それから、核なき南北といった場合に駐留米軍の有無はどうなるのか、幾つかその選択肢が今語られておりますけれども、その組合せについて、可能性について防衛省としてどう考えているか、お答えをいただきたいと思います。
○国務大臣(小野寺五典君) この問題については、今後、米朝の会談の中で進んでいくものということでありますし、外務省を中心にして、これは日米、日米韓でしっかりと様々な協議をしているというふうに理解をしております。
 その中で、今御指摘がありました在韓米軍の撤収について、これは北朝鮮が要求する可能性があるということ、これは私どもも承知をしております。その上で、国際社会の度重なる警告を無視してミサイル発射や核実験を強行し、地域の安全保障を脅かしてきているのは北朝鮮の方であり、国際社会の一致した要求に従い非核化を実現しなければならないのは北朝鮮の方であるということを明確にする必要があると思っています。
 一方、在韓米軍を含むアジア太平洋地域の米軍の抑止力は、地域の平和と安定に不可欠なものであります。四月二十日の日米防衛大臣会談においても、在韓米軍を始め、この地域への米軍の抑止力をしっかり維持していくことの重要性については、私とマティス米国防長官の間で認識が一致しております。また、五月九日、米上院における公聴会の場でマティス国防長官は、在韓米軍の存在はアジア太平洋地域の安定に貢献していると指摘し、直ちに撤収や規模を縮小する可能性を否定しています。また、これは北朝鮮と交渉する問題ではないといった旨の発言をしていることも承知をしております。
 いずれにしても、我が国は、北朝鮮による完全な検証可能な不可逆的な方法での全ての大量破壊兵器及びあらゆる弾道ミサイルの廃棄を実現するため、引き続き日米韓三か国で緊密に協力していきたいと思っております。
○藤田幸久君 先ほどの秋葉さんの関係で一つ聞き忘れたことがありますが、実は、この最後のページの資料、ジャパン・タイムズの記事ですが、右上御覧になっていただきたいと思いますが、別添と書いてあります。これはどういうことかというと、昨日、沖縄等米軍基地問題議員懇談会という議員グループに対して外務省が資料として提出したこれ資料なんです、ジャパン・タイムズの記事だけじゃなくて。ということは、前回も河野大臣がこれを、つまり私が聞いた話と違うという論拠にされて、昨日外務省がこれを資料として出してきたということは、この資料の中身は妥当であるというふうに認識されているわけですね。
○国務大臣(河野太郎君) この委員であり、関係者であった方がこういうことを出しているということをお伝えしたまででございます。
○藤田幸久君 それを論拠に私に対する反論をされたわけですから、ここで、例えば秋葉さんはいわゆる核貯蔵について質問をされたけれども、そういったことはされていないというふうに書かれておりますけれども、こうした内容についてもこれは正確だと、したがってこれを資料として出されたということの理解でよろしいですね。
○国務大臣(河野太郎君) やり取りの中身については非公開ということになっておりますので、お答えを差し控えたいと思います。
○藤田幸久君 いや、非公開と言いながら、いやしくも資料としてこれを出してこられて、これがつまり外務省の立場を説明をする論拠としているわけですから。しかも、直接、これに出ていたこの方がこうやって中身について話しているんですよ、出た方が中身について。それから、もう一人、私がアメリカで会ったハルペリンさんという人も中身について話していらっしゃるんですよ。その中身について話した方の記事を論拠にして外務省が答えられているということは、この中身については是認をしているということしかあり得ない。でなければ、こういう資料を使う必要がないわけで、その点明らかにしてください。
○政府参考人(鈴木量博君) お答え申し上げます。
 補足説明として申し上げさせていただければと思いますが、この戦略態勢委員会の会合のやり取りの詳細を明らかにすることは私どもとしてできませんが、他方で、説明責任を果たす観点からは、既に可能な範囲で対外的に説明してきております。
 すなわち、この戦略態勢委員会に対しては、第一に、我が国は、日米安保条約を堅持し、それがもたらす核抑止を含む抑止力を重要な柱として自国の安全を確保していること、第二に、これとともに、核兵器を含む軍備削減等の努力を重ね、核兵器を必要としない平和な国際社会をつくっていくことが重要であること、第三に、我が国としては、米国が保有する核戦力と通常戦力の総和としての軍事力によって提供される抑止力について、その信頼性が維持されることを重視していることという基本的な考え方に基づく説明を行ってきております。
 以上の内容は、民主党政権時代に既に答弁しております。それ以上の詳細については、対外的に説明することは差し控えさせていただきたいと思います。
○藤田幸久君 時間がないんですが、これについての話をしているわけで、民主党政権時代の云々とは関係ないと思いますけれども、時間が参りましたので、引き続き、この関係について、議員と議員との関係という重要性に鑑みて更に続けてまいりたいと思います。
 以上で質問を終わります。