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  • 【2016年5月15日】

    広島原爆記念碑碑文決定の経緯と意味
    「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」


    オバマ大統領の広島訪問が良い形で実現することを祈っております。度々参議院外交防衛委員会で紹介したり、アメリカ政府側にも伝えてきた、広島の原爆記念碑決定の経緯と意味のわかる資料をまとめましたので、以下のようにご紹介いたします。


    「1950年にスイスのMRA(道徳再武装)の世界大会に日本の政財界の指導者72名が出席。日本はGHQの占領下にあり、マッカーサー司令官の許可を得て、戦後初めて出国を許された大型訪問団。中曽根康弘議員他7人の国会議員、石坂泰三東芝社長などの財界人、労働組合代表も参加。楠瀬常猪広島県知事、浜井信三広島市長、長崎県知事、長崎市長も出席。
    この会議場は、戦後、ドイツとフランスの和解の橋渡しとなった場所で、戦後の数年間に約4000人のドイツ人と約2000人のフランス人が出席。その中には、ドイツのアデナウアー首相、フランスのシューマン外相等も含まれていた。」


    ・どんな過ちがあっても、他人を責めない。ここには、「ごめんなさい。私が悪かった」と「有り難う」という言葉しかなかった。
    ・「心を変えれば、世の中は平和になる」という理念をそのまま、マウンテン・ハウスでは実行していた。
    浜井信三著「原爆市長」より抜粋


    「一行はヨーロッパから米国に渡り、米国議会で日本の国会議員が戦争による惨禍について謝罪」


    ・浜井市長が、原爆慰霊碑に碑文を刻む事を思いついたのは、かつて、米国はワシントン市のアーリントン公園にある無名戦士の墓にもうでたとき、そこの墓碑銘から受けた深い感動があったからである。
    小堺吉光著「原爆慰霊碑・碑文の陰に」より抜粋


    ・私はこの碑には、この前に立つすべてのものに共通の祈りと誓いを刻みたいと思ったのである。
    エメリー・リーブスがいみじくもいったように、「その人々の殉難は、生き残れるわれわれが、将来の戦争の悲劇を、いかにして防止するかを学び得たときに、意味を持つことができる」のであって、この碑が現実に平和への努力につながらなければ、それはただの追想の石でしかなく、単に犠牲者を悲しむ一編の墓碑銘でしかなくなる。
    ・この碑の前にぬかずくすべての人びとが、その人類の一員として、過失の責任の一端をにない、犠牲者に詫びることの中に、私は、反省と謙虚と寛容と固い決意とを見いだすのであって、その考え方こそが、世界平和の確立のためにぜひ必要だと考えた。
    この碑の前に立つ人は日本人だけではない。それがどこの国のひとであろうと、同じ考えでなくてはならないと思ったのである。
    浜井信三著「原爆市長」より抜粋


    ・私―『・・・開戦当時の緊迫した情勢下では軍隊に対して加えた真珠湾の一撃と、この世で初めての原爆を無警告で広島に投下したことを較べれば、人類に対する罪としては米国の方がずっと重いと考える。あなたはどう思いますか。』
    浜井―『・・・君は[原爆投下]当時広島にいなかった。私は現場にいて自分も被爆し、且つあの惨状を目のあたり見たのだ。そこに大きな違いがある。この世の終わりかと思われるあの状況を身をもって体験した私の頭に、先ず浮かんで来たのは、誰のせいでこうなったかの詮索ではなくて、こんなひどいことは人間の世界に再びあってはならぬという痛切な思いだけだった。』
    高田正巳著「被爆の詮索より平和」「濱井信三追想録」より抜粋


    ・「私も世界連邦政府主義者であり、人類共通の願いを表した『安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから』の碑文は変えるべきでないと思っている」・・・同年(1970年8月3日)記者会見で市長の公式会見とし碑文を変えないことを発表し、碑文存続が決まったのである。」
    山田節夫広島市長談
    中国新聞1970年3月18日


    ・「被害と加害の両面から戦争を直視しなければならない。すべての戦争犠牲者への思いを心に深く刻みつつ、私たちは、かつて日本が植民地支配や戦争によって、多くの人々に耐えがたい苦痛を与えたことについて謝りたい。」
    広島市長平岡敬
    1995年平和宣言より抜粋

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