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産婦人科の帝王切開の技術料が4年ぶりにアップ2015年12月28日
産婦人科の帝王切開の技術料が4年ぶりにアップ 政府における次期診療報酬改定の方針が先週決定されましたが、その関連で、産婦人科の帝王切開の技術料が4年ぶりにアップされることになりました。中央社会保険医療協議会(中医協)に提案される技術料が、平成24年の221.600が、前回の平成26年には201.400に下げられていたものが、今回238.347にアップされる提案がされることになったのです。 この問題は、昨年11月の参議院厚生労働委員会で私が二度にわたり追及していた問題です。(写真は塩崎厚労大臣への質疑)問題の経緯は平成26年度の診療報酬改定で、帝王切開の手術料が大幅に切り下げられましたが、その理由が、手術の時間が短縮されたので点数も下げたという理由であったために、産婦人科医の方々から強い抗議が出ていました。母と子という二つの命を預かる産婦人科医が、帝王切開という手術の時間を少しでも短くしてリスクを下げようと努力したのに対し、その努力を否定するような仕打ちであったからです。行政が、産科医の評価を格下げしたと受け止め、モーチベーションを失ったという産科医も少なくないという状況でした。しかも現在、産科医のなり手が不足し、特に、若手の産科医師数の地域格差は都道府県間で5倍以上の開きがありという厳しい状況にあるのです。 昨年四月には産婦人科医会が田村厚労大臣に対して点数を引き上げるように要望書を提出し、これに対し田村大臣は、次の診療報酬改定の時には、今回下げられた分を挽回するように前向きに検討すると答えたという産婦人科医会の主張に基づき私は塩崎厚労大臣に迫りました。塩崎大臣は「田村大臣は前向きに検討する旨は特に発言はしていないというふうに聞いている」と否定したものの、次期改定までは1年半もあるので、この間産科医の勤務環境整備を行うための分娩件数等に応じた医師への手当、あるいは女性医師の復職支援などに関わる事業等を実施すると答弁しました。私は次回の改定に際し帝王切開術の点数の回復を強く求めましたが、今回アップという決定がなされることを歓迎したいと思います。 年末年始も含め、365日24時間体制で対応する産婦人科医の精神的負担を軽減する意味でも産婦人科医の支援が重要だと思います。- アーカイブ
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