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マレーシアの皇太子の対談2025年06月07日
マレーシアのSelangor州の皇太子の対談を聴きました。Selangor Youth CommunityというNGOを創設などした慈善活動家です。
オックスフォード大学のWellington College 、Sandhurst英国王立士官学校、Leeds大学で環境生物学を習得しています。
Worcester CollegeのDavid Isaac学長が聞き手を務めました。学長は英国政府のEquality and Human Rights Commission(平等人権委員会)の委員長を務めた人権問題の専門家です。学長と私は旧知の仲で、対人地雷禁止条約、元捕虜の支援事業、紛争地域の和解活動など共通のテーマがあります。会場はWorcester College内のイスラム教の研究施設Sultan Nazrin Shah Centreです。
Isaac学長やマレーシアの学生達からかなり率直な質問がでましたが、皇太子が丁寧に応えられたのに感動しました。父親の国王との意見が異なることはないか?政治家同士が対立している時はどう収めるのか?自分の趣味と国の仕事のどちらかを優先するのか?国民の不満や反対意見をどうキャッチしているのか?といった質問です。
国民との対話が最重要で、国のcommon good(社会全体の利益)を最優先している、と明確に答えていました。


こうした皇室と国民との率直でなごやかな対話が日本でもできないものか、と強く感じました。皇室と国民との親近感が一気に向上するだろうと想像しながら。
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