ブログ
チャーチル首相やトルーマン大統領に贈呈された広島の十字架2023年08月03日
イギリスの国際IC協会のセンターを訪問しました。そこで1950年に浜井信三広島市長が各国首脳に贈呈した12個の十字架の現物の一つが陳列されていました。浜井市長がトルーマン大統領、チャーチル首相、ローマ法王にまで贈呈していたという事実がわかりました。
こうした歴訪を経て、「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」という原爆記念碑の碑文が作成されたことを実感しました。
十字架の後ろに、浜井市長の名刺と説明版があり、以下のように書かれています。
「この小さな十字架は、広島市仏教寺院の境内の400年の樹齢の巨大な神聖な楠から製作された。この寺院には古代からの高貴な方々が祭られ、広島市が設立された際にその苗木が植えられたものである。この樹木の中心部だけが1945年8月6日に原爆が投下された後に唯一生き残った。この十字架は、この楠から製作された12個の十字架の一つで、被爆した生存者の一人でもある浜井信三広島市長が国際MRA(現在の国際IC)の創始者フランク・ブックマン博士をロンドンの45バークレースクエアーの自宅を訪問して、直接博士に贈呈したものである。これらの十字架の他の受領者はローマ法王ピウス12世、ロンドン並びにベルリン市長、ウィンストン・チャーチル首相、フランスのヴァンサン・オリオール大統領、イラクの大統領、アメリカのハリー・トルーマン大統領である。」
歴史の現場に立ち会ったようで深い感動を覚えました。
(翻訳注)
1 英語の8月5日を8月6日と訂正。
2 ローマ法王、フランスとアメリカ大統領名を記載。
3 イラク大統領とあるが、当時イラクには大統領は存在せず、ファイサル国王かタウフィーク・アッ=スワイディー首相と思われる。
- アーカイブ
-