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イオン名誉顧問小嶋千鶴子さんご逝去2022年05月29日
イオンの名誉顧問小嶋千鶴子さんが亡くなりました。106歳でした。小嶋さんは国際MRA(現在は国際IC)のスイス・コーでの産業人会議に数回出席されました。総合労働研究所(本郷富士子会長)の欧州訪問団の一員で日本の大手企業の部長クラスがメンバーでした。ある年、オランダのフィリップス社のフレデリック・フィリップス会長との懇談会を開催しました。そこで、フィリップス会長が、今のままでいくと日本の企業の年金制度が行き詰まるのではないですか?と質問しました。日本の皆さんは、何を聞かれているのかわからないとキョトンとしていましたが、小嶋さんだけがその重大さに気づき、ではどのように対応していくべきかという質問を返しました。後に、創業者が他界した後、若き弟の卓也さん(現名誉会長)を支えて、ジャスコ、そして今日のイオンに育てあげた中心人物であることを知りました。
1986年フィリップス会長は日本の欧米に対する電気製品などの集中豪雨的輸出による貿易戦争を心配し、日米欧の経済人によるコー円卓会議(CRT)を創設して下さいました。ヨーロッパからオリビエ・ジスカールデスタン(ヨーロッパ経営大学院副理事長)、アメリカからオーウェン・バトラー(P&G会長)、ウィンストン・ウオーレン(メドトロニック会長)、日本から賀来龍三郎キヤノン社長、山下俊彦松下電器相談役などが参加しました。私は1996年までそのコーディネーターを務めました。CRTは1994年には「企業の行動指針」(Principles for Business)を作成しました。現在多くの日本企業やがこのガイドラインを経営に生かしています。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220526/amp/k10013644411000.html
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