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水戸市の下市知道会(水戸一高同窓会)で講演2022年05月29日

水戸市の下市知道会(水戸一高同窓会)で講演させて頂きました。野球部の活躍や中高一貫校としてのスタートが話題となりました。
講演のテーマは「コロナとウクライナが浮き彫りにした世界の深層」で、以下が主な項目です。
一「コロナで思い出した日本の有事対応」
〇ハイチ地震に麻酔薬を持参しなかった日本の緊急援助隊
〇東日本大震災で、中央防災会議に日本医師会が参画していなかった不備
二「コロナが浮き彫りにした有事対応の後退」
〇PCR検査数が世界で129位の遅れ
〇ワクチン担当大臣は、ワクチン国内生産ではなく外国産ワクチンの確保と分配担当に専念
〇世界で30億回服用されほとんど副作用がない国産のイベルノワクチンを無視するなど、海外の製薬会社優先の厚労官僚
三「ウクライナ戦争が変えた世界のパラダイム」
〇「ロシアの終わりの始まり
〇アメリカのネオコンの介入 ジョージ・ソロス
〇長期戦を目指すバイデン政権 西側世界の分断を隠蔽 中間選挙 911以来の軍産複合体の好機
〇ウクライナを支援しながら核戦争を起こさせない道
〇個人独裁政治の危険性 ロシア、中国、北朝鮮、カンボジア、ポーランド、ミャンマー
四「クアッドが浮き彫りにした部分講和構造と対米従属関係構造」
〇近隣諸国はサンフランシスコ講和条約に不参加、反対。ロシア、中国、韓国、北朝鮮、台湾
〇日米地位協定改定を最も強く米国政府に迫った河野太郎議員
〇横田基地から出入国したトランプ、バイデン大統領や横田空域=独立国ではない日本
〇股裂き状態加速の日本 敵の敵は味方 米中欧ロの裏取引
〇戦争を起こす「意思」と「兵力」
〇「一国の最大の安全保障は、隣国の信頼を勝ち取ることにある」
五「二つが浮き彫りにした日本の失われた30年 地力衰退の日本」
〇1971年周恩来・キッシンジャー会談 「日本の勢力拡大を封じる」構想
〇1993年ペンタゴンのインターネット開放で対日優位性確保
〇1985年プラザ合意、海外生産比率激増(現在37%)、派遣法、郵政民営化、TPP、改正入管法
〇年次改革要望書→在日米国商工会議所→規制改革会議が日本の政策提言
〇マイナス金利政策で日本のマネーがアメリカの財政と好景気を支える 日本国民は貧しく
六「日本の反転攻勢の道」
〇GHQ指令以来の無責任体制・他国依存の刷新 日米合同委員会、日米省庁間連携
〇司令塔機能 長期的戦略構築 プロジェクトマネジメントの構築が肝要
〇実体経済の回復 地方創生 国会のシンクタンク機能の強化
〇乱世に立場を超えた連携 渋沢栄一、岸信介・加藤シズエの連携、土光敏夫・柳沢錬三の連携
梶山静六(国連憲章と憲法9条の類似性)、橋本龍太郎(対人地雷禁止条約支援)
七「水戸一高先輩から学んだこと」
立花隆(31年入学)「全体が重要。現代社会において最大の問題はあらゆる知識が細分化し断片化し、専門家が断片のことしかしらない」
郡司篤晃元厚労省課長(31年卒)薬害エイズ問題で国が謝罪し和解する根拠となった「郡司ファイル」は公文書の重要性を提示
鹿島神宮鹿島則良宮司(40年卒)  鹿島神宮内の親鸞の貴重な資料を保存していた仏教寺院