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3月10日参議院外交防衛委員会にて質問しました2016年03月10日
3月10日参議院外交防衛委員会にて質問しました。
1 外務省ホームページ(HP)「歴史問題Q&A」について岸田外務大臣に質問しました。
このHPが昨年8月14日に一時削除され、9月18日に再開されました。つまり自民党が安保法案を強行採決したその夜です。安保法案が通るまでは、村山談話や小泉談話と異なる安倍談話との矛盾を指摘されないようにHPを削除していたのです。歴史認識の違いを避ける意図と安保法案採決優先の意図があったのではないかという点を指摘しました。 また、リニューアルされた後の内容も、8月14日以前には記述されていたアジア諸国への深い反省の意などが削除されており、お詫びを引き継ぐ姿勢が曖昧になっている点なども指摘しました。
2 3月10日に発射された北朝鮮の弾道ミサイルの事実関係と国連安保理に提出された対北朝鮮制裁決議案について外務大臣に質問しました。
今回の決議はアメリカと中国との間で詰められた内容であり、その過程で日本政府はどの程度関与することができたのか、それともアメリカと中国が交渉を進めていた間は日本があまり関与できなかったのか質問しました。明快な答弁はありませんでした。また、米軍が日本海などの公海上で北朝鮮に向かう船を臨検する可能性があること、その結果もし衝突が発生した場合には存立危機や重要危機自体だと認められる可能性があるこという答弁を中谷大臣から引き出しました。
3 米海兵隊の訓練場と航空部隊の距離的制約について防衛大臣に質問しました。
米国内の海兵隊の訓練場とヘリ部隊の距離が65海里以内ではなく、90海里以上離れていることを前回の予算委員会での中谷大臣の答弁で明らかにしました。つまり、普天間から65海里以上離れている徳之島には海兵隊の基地を移設できないという根拠が無くなったことを防衛省が認めたことになります。米国の海兵隊にはそうした基準があるとは認識していないと中谷大臣は苦しい答弁に終始しました。
4 普天間飛行場の移設に要する経費について防衛大臣に質問しました。
普天間飛行場を移設する辺野古沖での新空港の総工費は3,500億円以上という答弁を私はこれまでに得ています。そこで、私は、これまでにその総工費のどの位が使われているかを確認しました。平成18年度から平成26年度までの経費が約470億円、平成27年度の予算計上が1,736億円(契約ベース)、平成28年度の1,707億円(契約ベース)となっています。単純に計算すれば、1,100億円の繰越を引いて少なくとも2,800億円以上が支出及び計上されていることが確認されました。つまり、総工費3,500億円以上に対して2,800億円以上が既に使われているということは、約8割近くが使われているわけです。
そこで、私は工事全体の何%が完成したと認識しているか?と質問すると防衛省は割合とか具体的な数字では答えられないとの答弁。私は8割の予算を既に使ったのにまだ本体工事も始まっていないのはおかしい。残りの700億円で飛行場建設が出来る筈がない。飛行場の滑走路、空港施設、埋め立て費用、対策費など基地建設に必要な各構成要素別の費用などの概算がなければ建設が出来ないはずだと迫りましたが、防衛省は答えられませんでした。そこで、予算の内訳、工程などを委員会に提出するよう委員長に要請しました。
5 辺野古基地建設に関する政府と沖縄県の和解について防衛大臣に質問しました。
和解案を政府が受け入れたにも関わらず、3月7日に国土交通大臣は翁長知事に対し埋立承認の取り消し処分に対する是正の指示文書を郵送しました。何故このタイミングで是正指示をしたのか、何故その前に一度沖縄県と協議をしなかったのかを問い質しましたが、国土交通省は合意内容に従ってという答弁のみを繰り返しました。誠意を持って認識の誤りが無いように進めますと中谷大臣が言っていることと逆の行動を行っているではないか、と指摘しました。
下記、質疑議事録、動画URLを載せましたのでご参照下さい。
2016/03/10参議院外交防衛委員会における藤田幸久の質疑議事録
2016/03/10参議院外交防衛委員会
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