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森田実の言わねばならぬ[984] 平和・自立・調和の日本をつくるために2010年10月16日

森田実の時代をきる(転載)

http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/

2010.10.16(その2)

森田実の言わねばならぬ【984】

平和・自立・調和の日本をつくるために[984]

《新・森田実の政治日誌》民主党内で国際舞台で活躍している最も優良な政治家である藤田幸久議院議員の主張に耳を傾けよう! ワシントン・ポスト紙の不公正な社説(2010年3月8日)とこの不公正報道を拡大したマスコミの藤田氏に対する人権侵害的報道を検証すべきだ/藤田幸参議院議員は日本にとって大切な政治家である

「勇気のある人間は自分自身のことはいちばんおしまいに考えるものだ」(シラー)


 民主党には何人かの国際舞台で活躍している政治家がいる。全世界に友人をもち、自由に英を使いこなし、絶えず全世界を動き回っている政治家がいる。数人いる。

 藤田幸久参議院議員は民主党内の国際舞台で活躍している政治家の一人である。代表的な一人ある。そして、藤田幸久議員は勇気ある政治家である。世界中を回って、各国の政治家と意見を換している。首相や民主党の大幹部から頼まれたら、恐れることなく世界中のどの地域へも飛んいく。つねに自分のことは後回しだ。私は、藤田議員は民主党政権にとって、さらに言えば日本政界にとって大切な政治家だと考えている。藤田議員は非常にすぐれた、民主党政権の中心に立べき政治家だと、私は思っている。逸材である。

 だが、不運が、もしかすると謀略かもしれないが、この逸材を襲った。2010年3月8日付のワントン・ポスト紙は「日本の有力政治家は9.11が幻想と主張」(電子版の民主党国際局による和訳と題する社説を掲載した。この社説は、日本のマスコミでも大きく取り上げられた。3月9日の日新聞の記事を引用する。見出しは「Wポスト紙、民主・藤田議員を酷評 同時多発テロ発言で」。《【ワシントン=伊藤宏】米紙ワシントン・ポストは8日付の社説で、民主党の藤田幸久国際局(参院議員)が同紙に対し、2001年9月11日の米同時多発テロの犯人像に疑問を挟む発言などをたとして「突拍子もなく、いい加減で、偽りがあり、まじめな議論に値しない」と酷評した。鳩由紀夫首相が容認すれば、日米関係に影響するとも警告した

 同紙は、藤田氏が最近の同紙による取材に対し、▽テロリストの犯行かどうかに疑問を挟んだ世界貿易センタービルの倒壊が(飛行機の衝突による)火災ではなく、起爆装置で起きた可能性あると示唆した、と紹介。そのうえで、こうした「幻想」は鳩山政権の「反米傾向」を反映してると指摘した。

 さらに「藤田氏のような無謀で事実に反した考え方を鳩山氏が容認するなら、日米関係が厳し問われることになるだろう」と断じた。

 藤田氏は、野党時代の08年4月の参院外交防衛委員会で、国際テロ組織アルカイダのオサマ・ンラディン容疑者の関与に疑問を挟む内容の質問をした。今年1月発売の週刊朝日でも、米国は人を特定しておらず、ビル倒壊の原因も再調査すべきだとの持論を展開。こうした発言はこれまも米国の対日専門家らに批判されており、日米間の新たな問題に発展する可能性もある。》

 同趣旨の記事は、読売3月9日夕刊、産経3月10日朝刊、東京3月10日朝刊などに掲載された 藤田幸久議員は、茨城新聞3月10日朝刊に次の談話を発表した(見出しは「『陰謀』とは言っいない」)。

《藤田幸久参議院の話 米中枢同時テロでは、日本人も被害者になっていることから、私は被害への補償、救済が十分かという観点から国会で問題を取り上げてきた。事件は米主導の「対テロ争」の原点になったゆえ、さまざまな疑問点については検証、再調査が必要とは思っているが、件が「陰謀」とは言っていないし、記事を執筆したワシントンポストの記者の取材にもそういう葉は使っていない。記事は独断と偏見に満ちているだけでなく、私を参院外交防衛委員会委員長あるかのように書くなど基本的な事実に間違いが多々ある。》

 藤田幸久議員は、ワシントン・ポスト紙のLee Hockslader編集委員とのインタビューを録音しいたようである。その議事録らしき文書を読むことができたが、そこには「陰謀」という言葉はかった。藤田議員は誠実な人である。「陰謀」とは言っていないと私は思う。

 藤田幸久議員は、鳩山首相の側近である。2010年3月初め、藤田議員は沖縄問題について鳩山相の特命を受けて、著名な軍事評論家とともに根回しに動き始めていた。

 私は、奇妙にタイミングのよすぎるワシントン・ポストの社説を見て、謀略ではないかと感じた。 私と同じ感じをもった人は少なくなかった。「藤田議員ははめられたのではないか」との見方はかなりあった。朝日新聞2010年3月23日夕刊「窓 論説委員室から」のコラムに、「陰謀論」とする一文が掲載された。その最後の部分に「ひょっとして、日米関係で何かたくらむ、だれかの謀ではノ」とあった。

 ワシントン・ポスト紙は、3月13日「編集者への手紙」欄で、3月8日の藤田幸久発言に関す社説に対する二人(藤田幸久参議院議員とレスター・テニー)の投書を掲載した。レスター・テーは「バターン死の行進」の生存者、バターン・コレヒドールのアメリカ守備隊元司令官だったである。藤田議員の投書は以下のとおり。

 《(前略)ワシントン・ポスト記者が、インタビュー後の雑談をこのような扇情的な形で掲載したとは、迷惑なことです。

 何よりも、私の見解が、アメリカ合衆国への「深い不信感」を現し、わが党(民主党)と鳩山権が「反米感情を反映している」という主張に対して強く抗議します。私は、米国の友人がたくんおり、また何十年にもわたり二国間の掛け橋となるよう努めてきました。私は「陰謀」といっことを全く述べていないにも拘らず、「有毒な思想」、「陰謀論」、「知的ないんちき」、「狂った偏的分子」、そして「向こう見ずで、事実を歪曲する」と描写して、私の信用を損ねたことに対し謝罪を求めます。》

 だが、日本のマスコミは、ワシントン・ポスト紙が藤田議員と藤田議員の側に立つレスター・ニーの投書を掲載したことを報道しなかった。藤田議員の抗議を無視したのだ。

 ワシントン・ポスト紙が藤田議員を傷つける社説を掲載してから7カ月以上が経った。私は、ワシントン・ポスト社説は鳩山首相をつぶすための謀略だったとの国際通の見方も聞いている。藤田議員が重要な役割を担ったことを知った陰謀集団が仕掛けたのではないかとの疑いを私は抱いている。研究してみなければならないと思う。