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尖閣諸島を視察2010年10月12日

9日、超党派の「国家主権と国益を守るために行動する議員連盟」の一員として、沖縄県の尖閣諸島を上空から視察しました。原口一博前総務相(民主党)、河井克行(自民党)、柿沢未途(みんなの党)、瑞慶覧長敏(民主党)、橘秀徳(民主党)と私の6議員が石垣島に集結しましたが、海上保安庁や自衛隊の航空機の使用が認められず、小型のセスナ機をチャーターしての視察となり、残念ながら瑞慶覧長敏、橘秀徳議員は同乗できませんでした。

              

   石垣空港で見送る瑞慶覧議員・橘議員他      左から河井・原口・藤田・柿沢議員

 

           

      カメラマンとパイロット合計6名                30分で到着
 
 11時6分に石垣空港を飛び立った6人乗りのセスナ機は1126分には島影が見え、46分には魚釣島上空に到達しました。300メートル以上も山の頂上が佇立し、幻想的な美しい島です。荒れた無人島というより、人々が生活していたという実感のあるきれいな海岸線でした。この地域は魚の宝庫です。木の葉のように揺れる小型機から、日本国内に行くのになぜこんなに苦労しなければ来れないのか、と複雑な思いを抱きました。

          

                                       巡 視 船

 

海上保安庁の巡視船二隻を確認できましたが、中国船などは見えませんでした。後で、海上保安庁から、中国漁船数60隻ほどが日本の領海から遠くにいたと聞きました。

 

第11管区海上保安本部で説明を聞きました。中国漁船の衝突事件のビデオの開示が問題になっていますが、それを見た担当者からも、間違いなく中国船から衝突してきた公務執行妨害事件であるとの報告を聞きました。

        

       石垣海上保安部での説明            石垣市での意見交換会

 

 

その後、石垣市の中山義隆市長、石垣市議会伊良皆議長、八重山漁業組合上原組合長、辻野沖縄県議会議員、そして多くの漁業関係者との懇談を行いました。若い漁民の方も含め「30年間泣き寝入りしてきた。私達の海域を守って下さい!」、「我々を日中関係の犠牲にしないで下さい」といった訴えを受けました。また、漁業資源の保存のための保護区(禁漁区)を九州各地の漁協とともに設けているのに、そこに外国船が乱入して被害を受けている。その取り締まりを強化して欲しいとの訴えも受けました。

        

          石垣市中山市長               八重山漁協の皆さん

 

  

私は、今回の視察に参加した思いについて、記者会見を含め以下のように発言しました。

1 尖閣諸島が日本固有の領土であり、かつて漁民などが出入りし鰹節などを作っていたばかりでなく、現在も石垣島などの漁民にとっての生活・経済活動の場であり、それを守るのが国の責任である。

2 国と国民を守り、その立場を主張すること、国を愛することと、良好な日中関係を作ることとは決して矛盾しない。自らの家族や国を愛することなく、他の国の人々、あるいは世界を愛することはできない。

3 私は、中国にも台湾にも多くの友人がいる。また1996年の民主党結成後の初の公式訪問として、当時の鳩山代表に中国訪問を提案し、同行した。その後も、民主党は中国を重視してきた。しかし、日本の立場も率直に語ることによって関係をより深化することができる。

4 国境で生活する人々の経済活動や環境を守ることを、国の安全保障として特別な支援体制を講じるべきである。

 

 原口団長も、国境離党振興法や、東京都と同じ建築基準法である不都合などの是正や各種の規制緩和の実施などを検討すると答えました。

 

 現地の多くの人々の温かい歓迎に深い感動を抱きながら、石垣空港を後にしました。

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