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豪州先住民に謝罪したラッド元首相が講演2025年05月16日
オーストラリアのケビン・ラッド(Kevin Rudd)元首相がオックスフォード大学で講演しました。現在は駐米大使を務め、中国語を話す元外交官です。トランプ大統領を大統領選挙中に批判したことから大統領の反感を買ったこともありました。
今日はこの大学で博士号も取った学者的な講演内容でした。私からは、私の研究テーマである「statecraft」(国家の舵取り)について質問させて頂きました。この会議はChatham House Rule (チャタムハウス、王立国際問題研究所)で、発言者を特定する情報を伏せなければならないことになっています。
2008年にラッド首相は、先住民アボリジニに対する過去の差別的政策について議会で謝罪しました。220年前に初の白人入植者たちがシドニーに上陸して以来、アボリジニに対して重ねてきた不当や侮辱について「sorry(お詫びする)」という言葉を6回のべ、議会の傍聴席に集まったアボリジニなど約3000人が歓声を上げました。
このラッド首相の決断に貢献したのが、当時オーストラリアICで活躍し、現在はオックスフォード在住のJohn Bondさんであり、彼を講演会にお誘いしました。会場で首相と彼が旧交を温めていました。



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