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日本被団協にノーベル平和賞の意義2024年10月13日
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞受賞を心からお祝いします。
ノーベル平和賞委員会のヨルゲン・フリドネス委員長は、受賞理由を以下のように説明しました。
「ヒバクシャ(被爆者)の皆さんの核兵器のない世界を実現するための努力と、核兵器が二度と使われてはならないこと示してきたこと。核兵器使用は道徳的に許されないと烙印(らくいん)を押す力強い国際的な規範が醸成された。この規範は『核のタブー』として知られるようになった。」
私はこれまでも、浜井信三広島市長による、広島の碑文「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」作成の経緯をブログで説明してきましたので、「核兵器が二度と使われてはならない」という受賞理由に感動しました。
また、受賞発表後、広島の被爆者森下弘さんが1964年に原爆投下を命じた米国のハリー・トルーマン元大統領と面会。トルーマンから謝罪の言葉はなく、憤りや失望から国内外で被爆証言を続けてきたことを語りました。
これも、原爆を開発したオッペンハイマーが、トルーマン元大統領と会った後の被曝者に涙を流して何度も謝罪していたことが本年明らかになったことをブログに書きましたので、実感が湧きました。
しかし、それ以上に、ノーベル平和賞選考委員会が、毎年素晴しい選考をすることに感動しました。平和、人権、人道、民主主義を守るために闘う人々、そしてその多くが、その国の政権から弾圧や抑圧などを受けながらも命がけで闘っている「時の人や団体」を選考しています。
ノーベル賞を受けた時には、亡命中や野党であり、受賞後大統領などに就任した人もあります。そうした不遇の時にその活動が評価され、受賞後の国際世論の支持も得て国のトップになった人も少なくありません。
ノーベル平和賞委員会とは、そうした国際政治の正論を指摘しているいると私は思います。ウクライナやガザの戦争は大国が直接関与しいるが為に国連や大国には解決能力が無い今、ノーベル平和賞委員会並びに、その理念を共有するノルウェー外交の存在が輝きます。
私もこれまでに多くのノーベル平和賞受賞者や団体のトップと会っていることも確認できました。バラク・オバマ米国大統領(写真2)、ネルソン・マンデラ南アフリカ大統領(写真3)、緒方貞子国連難民高等弁務官(写真4)、ダライ・ラマ14世(写真5)、ジョディ・ウィリアムズ 地雷禁止国際キャンペーン事務局長(写真6)、ヘンリー・キッシンジャー元米国国務長官(写真7)、メモリアル (ロシアの人権団体)エレナ・ゼムコバ代表(写真8)、赤十字国際委員会マーハー総裁(写真9)、マザー・テレサ、コフィー・アナン国連事務総長、ワンガリ・マータイ(ケニアの環境保護活動家)、アル・ゴア米国副大統領、アムネスティ・インターナショナル、国際原子力機関(IAEA)、国境なき医師団でした。
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