ブログ

柳澤協二元防衛庁官房長の「非戦の戦争論」2024年06月03日

『失われた30年検証委員会』で柳澤協二元防衛庁官房長、内閣官房副長官補のお話を伺いました。「戦争を避けるために考えるべきこと」というテーマでの「非戦の戦争論」です。 

以下が主なキーワードです。

〇イラク戦争:大量破壊兵器の不存在=無駄な戦争だった ⇒政策決定が間違えることがある 

〇戦争とは何か?・ 

<クラウゼヴィッツ>戦争=政治目的達成の手段

<トゥキュディデス> 戦争の要因は富・名誉・恐怖

<クラウゼヴィッツ> 戦争の三位一体 国民感情・将帥のアート・政治の理性 

<クレマンソー> 戦争は、軍人に任せるにはあまりにも重大

M・ハワード>平和とは、敗者が受け入れる秩序

〇戦争と平和をめぐる意識の変化 

戦後世代の「平和」という成功体験 

ジュニア世代の政治不信 

SNS世代の関心・だが、自分事ではない 

〇必要な発信 

道徳観:自分が嫌なことを人にしてはいけない 

主権者教育:政府のやることに疑問を持ち、自分で答えを出すこと

〇結論 ⇒戦争は政治の選択・政治は国民の選択

以上、考えさせられる言葉でした。詳細は、検証委員会の報告に反映させられると思います。