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英国首相の自由な解散権とマニフェスト選挙は存在しない!2024年03月19日

失われた30年検証委員会』で小堀眞裕立命館大学教授の講演を聞きました。

英国の以下の二つ神話の間違いを証明してくださいました。

1 首相が議会を自由に解散できる

2 政党が、数値目標、達成期日や財源が入ったマニフェストを選挙で提示する

またHouse of Commonsは「下院」が定訳となっていますが、先生は「庶民院」と訳しています。

日本では、根拠がないまま定説化・神話化していることがあまりにも多いと思います。非常に危険です。私は以下を申し上げました。

英語のAccountabilityの「説明責任」Transparencyの「透明性」という訳語も的確ではない。ケンブリッジ辞書によれば、

Accountabilityは、

situation in which someone is responsible for things that happen and can give a satisfactory reason for them:

「自分が行ったことに責任を持ち、その行いに納得のいく理由を示すこと。」

Transparencyは、

situation in which business and financial activities are done in an open way without secrets so that people can trust that they are fair and honest:

「経済・金融活動が秘密なくオープンに行われ、人々から公平で正直であると信頼されること」

様々な誤解を是正していくことが重要です。