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  • 【2007年1月9日】

    サダム・フセイン元大統領の死刑執行の延期をアメリカ政府が強く求めていた内幕が7日付のニューヨーク・タイムズ紙に掲載されました。米軍基地に収容された元大統領の引渡しには首相の署名がいるなどの手続きの重要さや、通常は処刑を控えるイスラム教の犠牲祭の最中、とりわけ、スンニ派の祝日の夜明け前のシーア派政権による処刑は宗教対立が激化するとの懸念を示したものです。

     

    しかし、マリキ首相及び政府高官は、高圧的な態度で引き渡しを求め処刑を強行したわけで、「地獄に落ちろ」と罵声を浴びせられる映像が世界中を駆け巡りました。

     

     「大量虐殺」のカンボジアのポル・ポト派や「民族浄化」の旧ユーゴのミロシェビッチ首相も国際法廷での裁きであるのに対し、今回は国内裁判です。今回の処刑に対しては、親米国エジプトのムバラク大統領やイギリスのブレア首相からも強い批判が寄せられています。マレーシアのマハティール元首相などは「野蛮なリンチだ」とさえ呼んでいます。

     

     私は、元旦の日記で、昨年十一月五日に書かれ、十二月ニ八日に各国で報道された元大統領の最後の書簡を紹介しました。最も衝撃的なのは「私が貴方たちに、憎しむことなかれと呼びかけるのは、憎しみは人が公正である余地を与えず、盲目にして思考する道を全て閉ざし、バランスのとれた思考と正しい選択を妨げるからである」という一節だ。更に、様々な立場のイラク国民に対して「神は、貴方たちを愛と許しと兄弟的な共存の模範としたことを忘れてはならない」と和解を促していることです。

     しかも、「私たちを攻撃した国々の国民を憎むことなく、政策決定者と国民とを区別することを呼びかける。侵略国の国民の中にも、侵略と戦う貴方たちの戦いを支持する者もおり、中にはサダム・フセインを含む投獄者の弁護活動を志願した者もいる」と米国国民に対しても寛容な姿勢を示しているのでです。投獄中に彼の面倒を見た米国人の看守や通訳などと信頼関係が出来たことも明らかになっています。

     実際、この記事の中で、投獄中に彼の面倒を見た米国人の看守や通訳などと信頼関係が出来たことも明らかになっています。独裁者の残虐な罪は決して許されず、「遅すぎた変心」かもしれませんが、「報復の循環」に代わる、「和解の循環」のきっかけにしたいものです。

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