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911公式報告書草稿責任者による内部告発2009年10月05日

911公式報告書草稿責任者による内部告発

911委員会の上級スタッフで、委員会報告書草稿作成の責任者だった、元ニュージャージー州検事総長ジョン・J.ファーマー(John J. Farmer)氏が、2009年9月8日、9.11事件から8年、「911委員会報告書」の公表から5年目に本を出版しました。

The Ground Truth: The Story Behind America’s Defense on 9/11
「根底に横たわる真実:9.11の日に米国の国防の裏側で何が起こったのか」(仮訳)

 

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Publishers Weekly誌・911委員会委員を務めたBob Kerrey上院議員・ピューリツァー賞受賞者Haynes Johnson氏などによる書評、そして出版社による内容紹介(Product Description)と作者紹介などもあります。

 現在は、ラッツガー大学法学部長であり元ニュージャージー州検事総長も務めたファーマー氏は、かつて911委員会の上級スタッフで、委員会報告書草稿作成の責任者でした。彼は本著の中で、911委員会による正式な説明が偽りの証言と文書に基づいており、ほとんど偽りであると断言しています。

そして、911委員会に対して、FBICIA、ホワイトハウス、NORADは偽りの情報を提供した、このことを証明する文書も存在すると言います。

 彼は、更にこう語ります。

「ある時点において、政府のあるレベルの人々の間で、事件に関して真実を話さないようにしようとの合意が存在した。・・・私は、真実が公式の説明と大きく異なることに衝撃を受けた。・・・[NORAD]の記録テープには、我々や国民が2年間聞かされてきたのとはまったく違う話が録音されていた。」

911委員会の委員長を務めたニュージャージー州知事トーマス・ケインは、次のように述べています。

「今日に至るまで我々は、なぜNORAD[北米防空総指令部]が我々にあんな事実とかけ離れたことを言ったのか分からない・・・」

 

911委員会のメンバーでもあったボブ・ケリー前上院議員は、こう語ります。

911の悲劇に関して決定的な本を書くのにふさわしい人間はジョン・ファーマーをおいてほかに誰もいない。幸いなことに、彼はこれを実行してくれた。もっと幸いなのは、このようなことが二度と起こらないことを願う人々のために、はっきりと、生き生きと、そして、分かりやすい書き方をしてくれたということだ。」

 

現在、911事件に関する唯一の「公式の」報告書であるものがまったく偽りであるならば、これらの嘘によって、誰が傷つくのだろうか。真理を求めて何年もの間戦ってきた911事件の犠牲者の家族です。

この本の意義は 

(1)米国政府と国家機関が米国議会と911委員会に嘘を提供し真実を隠した
(2)そのことを「911委員会報告書」をまとめたスタッフ自身が明らかにした
という2つです。

このような「911委員会報告書」の虚偽については、911委員会委員の3名が明らかにしています。以下の詳細は、私の拙書「911テロ疑惑国会追及 オバマ米国は変われるか」をご参照下さい。

委員会が事件調査を続けている2003年12月に、委員であったマックス・クリーランド(Max Cleland)上院議員が、政府機関の隠蔽と嘘にたまりかね、「いまやこの委員会は活動を封じ込まれてしまった」と語って委員を辞任した。そして報告書が公表されて2年後、2006年8月には、911委員会の委員長を務めたトーマス・ケイン氏や副委員長のリー・ハミルトン氏の共著による「Without PrecedentThe Inside Story of the 9/11 Commission(前代未聞:9・11委員会の内幕)」という本が出版されました。それはこのファーマー氏の本と同様に、米国政府と政府機関がどれほど委員会の調査に非協力的であり、資料を隠し嘘の情報を委員会に与えたのかを暴露する内容となっている。ケイン氏とハミルトン氏は、ニューヨークタイムズ紙やワシントンポスト紙に対しても、同様の内容を語りブッシュ政府とCIAやNORADを非難しています。

以下は、9月11日付Salem-News.com誌に掲載された退役海兵隊員ゴードン・ダフ氏による書評です。

http://www.salem-news.com/articles/september112009/911_truth_9-11-09.php#

 

「9.11委員会は、政府の嘘に基づいたものだとして、自らの報告書を拒絶する」

ゴードン・ダフ Salem-News.com (2009年9月11日)

 

どれほど長い間、我々は愛国者の血をこの「偽りの木」に注いできたのか?

 

(オハイオ州シンシナティ) ジョン・ファーマーの著作“The Ground Truth: The Story Behind America’s Defense on 9/11″「根本に横たわる真実:9.11におけるアメリカ防衛の背後に」の中で、この著者は、公式の見解が、ほぼ完全な嘘であるという逃げることのできない説得力を持つ事実を立証している。

 

いまや911委員会は、9.11事件の公式な見解が偽りの証言と文書資料に基づいたものであり、ほとんど全面的に嘘であることが明らかになった。この壮大な隠蔽工作の詳細はジョン・ファーマーの著作の中で丹念にその概要が描かれている。彼は911委員会の上級スタッフであった。

 

ラッツガー大学法学部長であり、ニュージャージー州検事総長であったファーマーは、911委員会報告の欠陥だらけの最初の草稿の責任者だった。

 

ファーマーは委員会の他の委員たちの協力と同意を得ているのだろうか?-その通り。彼らはブッシュが9.11を命じたと言ったのだろうか?-いや違う。彼らはFBI、CIA、ホワイトハウスおよびNORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)が911委員会に嘘を付いたと言っているのだろうか?-その通り。それを証明する十分な資料があるのだろうか?-その通り。

 

ファーマーは次のように語る。「政府内のあるレベルで、そしてある時点で・・・、起こったことについての真実を語らないという合意ができた・・・。私は、報告されたことがいかに真実と異なっているのかを知り、ショックを受けた。その[NORADの]テープには、あの2年間に我々と国民に語られてきたことから、あまりにもかけ離れた話が録音されていたのだ。これはもうむちゃくちゃだ。

 

911委員会のトーマス・ケイン委員長は共和党のニュージャージー州知事だった。彼は次のように言う。「我々は今日に至るまで、どうしてNORAD(北米防空総司令部)があのようなことを我々に語ったのかわからない。それは事実とはあまりにもかけ離れたことだったのだ。・・・」と。ブッシュが自らの手で選抜した委員会は、その隠ぺい工作に付いて行けず、犯罪捜査を要求したのだが、どうして何もなされなかったのだろうか?

 

911委員会の委員で元米国上院議員のボブ・ケリーは言う。「ジョン・ファーマーをおいて、他に9.11の悲劇について確かな本を書ける適任者はいない。幸いなことに彼はそうしてくれた。もっと幸いなことに、彼の言葉は明晰であり生き生きとしており、そしてこのようなことが二度と起きないようにと願う全ての人を納得させるものである。」

 

唯一の9.11「公式」報告書が全面的な嘘であると明らかになった今、我々はこれから何をなすべきか? これらの嘘によって誰が最も傷ついたのだろうか? 9.11犠牲者たちの家族は、何年間も真実を求めて闘い続けてきた。何年間も我々の政府は嘘と機密の背後に隠れ、嘘が終わることを拒否してきた。

 

2006年にワシントンポスト紙は次のように報じた。「何人かの委員会関係者によると、違法な行為ではないかという疑いが深まったため、この10名からなる911委員会は、2004年夏に任期が終了する際に秘密の会合を持ち、司法省にこの件を犯罪として捜査するように提言するかどうかについて議論した。スタッフメンバーたちと一部の委員は、e-メールやその他の証拠によって、軍当局と航空当局が議会と委員会に対して虚偽の発言をして法を犯したと信じる十分な理由があると考えた。」

 

ファーマーの本は我々に何を伝えているのか? 彼は何の解決も与えてくれない。ただただ、語られたことに対する全面的で完全な否定である。そして政府側に正直さが全面的に欠如していた、つまり政府が背後に何かを隠しているという彼の考えを語るのみである。

 

ファーマーはそれが何なのかは決して語らない。ファーマーが語った以上の発言をすれば、誰であろうと政府関係の仕事を続けることはできなくなるだろう。ファーマーが語らなかったことは何だったのか? いくつかのことが挙げられる。我々は911委員会で取り上げられた情報が、単に政府による嘘ばかりではなく、今や虚偽であることが明らかになった作り話を裏付けるために、情報提供者に対する拷問による証言に基づいたものであることを知っている。一つのパターンが浮かび上がる。

 

我々は、9.11直後に、それ以後に逮捕され尋問された人々よりも、犯人や情報提供者である可能性の高い多数の人々が、大統領命令で直接サウジアラビアに搬送されたことも知っている。その人々が何を証言できたであろうことを知ることは決してあるまい。彼らが議会やFBIの手の届かないところにさえいなければ、彼らの証言は真の捜査にとって不可欠なものとなっていただろうに。

9.11以前からのCIAとビンラディンの関係に関する最新の証拠や、ペンタゴン攻撃に関する物理的な証拠の歪曲などのあらゆる疑問は別にして、何十人もの政府高官たちによって為された組織的な偽証の事実を求めることができなかったことが、現在、すべてのアメリカ国民に対する罪として暴露されているのである。

 

我々は、どこでこれらの嘘が始まり、どこで終わったのかを見つけたのだろうか? そんな根拠は何も無い。逆の根拠があるだけだ。嘘は生き続けており、真実が求められることは決して無いだろう。それを担う勇気はまだ見出されていない。

 

もしその血の最後の一滴をかけてでも真実を求めたいと願わないのなら、そんな奴をアメリカ人と呼ぶことができるだろうか?

 

どれほど長い間、我々は愛国者の血をこの「偽りの木」に注いできたのか?

ゴードン・ダフは海兵隊の退役軍人であり、「Veterans Today誌」のレギュラー寄稿者である。彼は政治・社会問題を担当する。彼が公表した文章はVeteransToday.com. サイトで見ることができる。 ----