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2019年08月08日「一国の最大の安全保障は、隣国の信頼と尊敬を勝ちとることにあり」

 これは、戦後のドイツとフランスとの国民的和解や、1951年のサンフランシスコ講和会議で日本との講和に反対していた数々の国々を説得して日本との講和条約調印を促すなど、日本の国際社会復帰に貢献した、MRA運動の創始者フランク・ブックマンの言葉です。日本を初め各国政府も彼に勲章を与えています。  翻って、現在の日本を取り巻く安全保障環境を見ると、「隣国との信頼関係や好感度の下落が、日本の安全保障の最大の危機にある」と言って過言でないと思います。  韓国との問題は、徴用工や従軍慰安婦問題といった歴史認識の問題から、両国による経済的制裁の応酬へと発展し、更には日本による韓国のホワイト国からの除外に対して、韓国側が軍事情報に関する包括的保全協定(GSOMIA)の廃棄に言及するなど、安全保障問題に関わる応酬にまで至っています。  外務省の外交青書から「北方領土は日本固有の領土」という表現を削除した後でロシアのメドベージェフ首相が北方領土を訪問するなど、ロシアや中国との両国民間の好感度も決して高くありません。  お互いに立場や言い分が異なるのは当たり前ですが、隣国間、とりわけ隣国同士の国民感情だけは敵対させない外交関係を築くことが最大の安全保障です。 三度も大きな戦争を戦い、日韓関係以上に憎しみの根深かかったドイツとフランスが、お互いに戦争ができない仕組みを作ったのが欧州共同体(EU)です。 改めて、「一国の最大の安全保障は、隣国の信頼と尊敬を勝ちとることにあり」との理念に基づいた平和外交を訴えて参ります。 (写真は、フランク・ブックマン博士とドイツのアデナウワー首相。スイスのMRA国際会議場にて)