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「人生の本舞台は常に将来に在り」2019年08月02日

 私は今、憲政の父・尾崎行雄のこの言葉をかみしめています。私が人生の師と仰ぎ、難民を助ける会を創設した相馬雪香さんは、尾崎行雄の三女です。 1890年(明治23年)の第1回総選挙から連続25回当選、63年間も衆議院議員を務めた尾崎行雄。彼が74歳のとき、三重を遊説中に風邪をこじらせ中耳炎を併発。心身共に疲弊する中、まるで天からの啓示のごとく、この言葉が浮かび上がったと言われています。「昨日までは人生の序幕に過ぎず、今日以後がその本舞台。過去はすべて人生の予備門で、現在以後がその本領だと信じて生きる」との意味と言われます。 今はどんな苦境にあろうとも、貴重な試練と思えば前に進めるとの信念は、藩閥や軍部など、議会と対峙する勢力と常に対決してきたから生まれたもので、どんな弾圧を受けても尾崎を衆議院に送り出してくれる強固な地盤があったからできたとも言われます。 私には、その信念と強固な支持基盤が欠如していたとの反省も、この言葉が示しています。 落選という反省と試練の時から、世界の平和と国民生活の向上に、もうひと働きする本舞台を目指すという確信に今満ち満ちています。  (上の写真は、訪米中の尾崎行雄と、その左が相馬雪香さん。ワシントンに桜を送ったのが、東京市長時代の尾崎行雄です。)  (下の写真は、カンボジアのソン・サン首相夫妻とその左が相馬雪香さん、右が藤田幸久です。)