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イラン大使館のレセプションでナザルアハリ大使にトランプ大統領のイランなどからの入国禁止令についてお話しました2017年02月11日
9日のイラン大使館のレセプションでナザルアハリ大使に、2月2日に私がワシントンで出席した「全国祈祷朝食会議(NPB)」で、トランプ大統領は、イランなどからの入国禁止令とは正反対のスピーチをしたことを伝えしました。トランプ大統領は「平和を愛するイスラム教徒がISISによって虐殺されています。ユダヤ人を根絶しようという脅威も存在します。ISISによりクリスチャンに対する虐殺も起きています。全ての国はこれに対して敢然と闘わねばなりません。私は我が国の宗教の自由を守るために全力で闘います。アメリカは未来永劫、全ての宗教が尊重され、全ての国民が安全と感じる寛容な国であり続けます。全ての市民が迫害や暴力の恐れがなく自身の信仰を実践できる国。自由、とりわけ宗教の自由が栄える国となります」と演説しました。恐らく、大統領就任後最も謙虚で寛容な演説で、多くの喝采を浴びました。
トランプ大統領が、こうした姿勢で外交を進めて欲しいと思います。 この大統領令に対して、アメリカの国民、議会、裁判所、国務省高官が異議を唱える行動を起こしていることに心から敬意を表します。国民が各地の空港などで抗議集会を開き、ワシントン州の高等裁判所と連邦控訴審が取り消しの採決を下し、国務省高官が異議をとなえる声明を出し、与党共和党議員を含む議員がこの問題を担当する長官の承認に反対票を投じました。自らの罷免も覚悟して行動した裁判官の良心を含めアメリカの健全な民主主義と国民の勇気に心から敬意を表します。
「全国祈祷朝食会議(NPB)」は1953年以来開催され、毎年大統領、議会議長、米軍統合参謀長などが出席します。米国議会で上下両院議員が一緒に祈る朝食会が毎週開催され、その年次総会がこのNPBです。米国はキリスト教の国ですがNPBだけは世界各国から様々な宗教の議員などが招かれます。今年はヨルダン国王はじめ、米国の約50州、世界の約140カ国から3千人以上が出席しました。
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