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【参院本会議】立憲主義と平和主義と民主主義を取り戻す戦いは、ここから再び 福山議員2015年09月19日

 9月19日の安全保障関連法案を議題とする参院本会議について、民主党のホームページで以下のように紹介されました。

(民主党ニュースより転載)

9.2.1

 19日午前0時10分、安全保障関連法案を議題とする参院本会議が開かれ、午前2時過ぎ、与党などの賛成多数で成立した。採決に先立ち、民主党会派を代表して福山哲郎幹事長代理が法案に反対する立場から討論を行った。

 福山議員は、「現在も私は与党の暴力的な強行採決は断じて認めるわけにはいかない。今も国会周辺に多くの方々が反対の声を上げて集まっている。数え切れないほど多くの皆さんの反対の気持ちを代弁するするには力不足だが、満身の力を込めて、立憲主義、平和主義、民主主義、日本の戦後70年の歩みにことごとく背くこの法案を違憲と断じ、反対を表明する」と切り出した。 その上で、法案に反対する国民の皆さんに向けて「心からおわびを申し上げます。今も祈りにも似た気持ちでこの国会を見ているだろう。残念ながら後数十分で数の力に奢った与党がこの法案を通過させることになるだろう。本当に申し訳なく思う。期待していただいた野党は力不足だったが、それぞれの委員、政党、やれることを懸命にやらせていただいた。そこは信頼をしていただきたい」と語りかけた。

 福山議員は、委員会審議での公述人や参考人の発言までも切り捨てる与党の傲慢な姿勢を批判し、「法治国家としての基盤を崩してしまうことを、なぜ理解できないのか」と嘆いたが、福山議員の懸命の訴えの最中にも与党議員からは無作法なやじが飛ぶありさまで、国会議員としてあまりにも情けないその与党議員の姿に、福山議員が激高する場面もあった。

 福山議員が17日の委員会での強行採決の「極めて重要な問題」として指摘したことは、(1)17日の議事日程に委員会の開会時刻の記述がなく、いわば試合が開始されていない状態であるにもかかわらず、採決されていること(2)16日の地方公聴会の報告手続きが行われておらず、地方公聴会がなかったことにされてしまうこと――で、「重大な瑕疵(かし)であり、参院として最大の汚点を残すことになる。この採決が無効であることになる。私は自民党理事に地方公聴会の報告手続きを取るようお願いしたが黙殺された」と説明し、この法案の採決に正当性がないことを訴えた。

 福山議員は最後に、「安倍政権の欺瞞性に気づいたからこそ、国民はこの法案に声を挙げている。残念ながらこの法案は採決される。しかし、この戦い今は負けかもしれないが、試合に負けても勝負に勝った。私は国会の外と中でこれほど国民と政治がつながった経験をしたことがない。私見だが、若者や子どもを連れてきた女性たちの感性は、われわれの時代とはちがうかもしれない。この国の民主主義に、彼らの感性に可能性を感じている。どうか国民の皆さん、諦めないでほしい。立憲主義と、平和主義と、民主主義を取り戻す戦いは、ここからスタートする。どうか、怒りの気持ちを持ち続けていただいて、戦いをもう一度はじめていただきたい。私たちも皆さんの気持ちをしっかり受け止めて戦い続けること、安倍政権を打倒していくために頑張ることを誓う」と力を込めた。

立憲主義と平和主義と民主主義を取り戻すため、安倍政権打倒を誓う福山議員

立憲主義と平和主義と民主主義を取り戻すため、安倍政権打倒を誓う福山議員

 

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 民主党は他の野党とともに、参院安保特で強行採決が行われた後の17日夜から18日未明にかけ、中川参院議院運営委員長の解任決議案、安全保障関連法案担当大臣である中谷防衛大臣の問責決議案、山崎参院議長の不信任決議案を次々と提出した。18日午前は、安倍総理に対する問責決議案を、午後には鴻池安保特別委員長の問責決議案を提出した。

 17日の中川議院運営委員長の解任決議案は前川清成議員が趣旨説明、石上俊雄議員が賛成討論を行った。中谷防衛大臣の問責決議案は大野元裕議員が趣旨説明、藤田幸久議員が賛成討論を行い、それぞれの決議案は18日未明までに採決、否決された。

 18日は、山崎参院議長に対する不信任決議案について足立信也議員が趣旨説明、徳永エリ議員が賛成討論を行い、安倍総理に対する問責決議案については、郡司彰参院議員会長が趣旨説明、神本美恵子議員が賛成討論を行った。さらに同日夜の鴻池安保特委員長の問責決議案は小西洋之議員が趣旨説明、白眞勲議員が賛成討論を行った。与党らはこれらをすべて否決した。

 また、いずれの決議案も趣旨説明や討論に先立って発言時間を制限する動議が与党から提出・採択されたことに、野党側の発言者は「不当な言論封殺だ」と厳しく批判した。