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  • 【2015年4月3日】

     2日の第52回藤田幸久政経フォーラムでニューヨーク・タイムズ日本支局長のマーティン・ファクラー氏に講演していただきました。冒頭連合の古賀信明会長からご挨拶を頂いた後、私から、27日の参議員予算委員会で安倍総理に質問した一部を紹介しました。それは1957年にアメリカを訪問した安倍総理の祖父である岸信介元首相は、その直前に東南アジア諸国を訪問して過去の戦争に対してお詫びをし、日本がアジアの代表であるという立場からアメリカと対等な立場で交渉に当たったという歴史です。それに比べ、今の安倍首相は中国や韓国との関係が冷え込み、孤立した外交を行っており、訪米前にアジアの信頼を回復すべきであるという内容です。

     ファクラー氏は流暢な日本語で話してくれましたが、主なポイントは以下の通りです。
    「この2年間で日本の政治環境に大きな変化がおきた。20年もの日本でのジャーナリスト歴で初めての現象が起きている。今の日本には政府与党に対して健全な批判ができる野党とメディアが存在しない。国民は野党を信頼しておらず、野党が野党として機能していない。メディアも政府与党の批判をせず、チェック機能を果たしていない。健全な民主主義が機能しておらず不幸なことだ。日米同盟の根本的なあり方について国民的議論がなされていない中で、集団的自衛権などの大きな課題が小手先の法案のように一人歩きしているかのようで危険である」
    「日本の情報は世界から隔絶している。日本では朝日新聞が報じた吉田調書の誤報により、慰安婦問題そのものがなったかのような議論まであるが、世界の見方は異なり、女性の人権問題が存在したという認識は変わっておらず、日本と世界との間に大きな溝がある。慰安婦問題が日韓関係の妨げになっている訳で、日本がどう対応するかが重要な問題である。他にも世界の政治的観点と日本の政治的観点の違いに大きな違和感を感じる。また、尖閣諸島問題はアメリカにとって非常に大きな問題で、米中の衝突にも至りかねない事態であるにも拘わらず、日本にはそこまでの危機意識がない。アメリカは、日本にもっと大人になって近隣諸国とうまくやって欲しいと思っているが、その本音が伝わっていないのが残念だ。」 
     ファクラー氏は質疑応答の中でも、「日本国民一人ひとりがもっと自立して民主主義を自分たちのものにしていかなければならない」と主張しました。

    4.2.8 4.2.9 4.2.10 4.2.11

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