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Cauxの会議で勇気についての経験をスピーチ2025年07月11日
7月11日のCaux Democracy Forumの全体会議は「勇気」がテーマで、民主主義、人権、真実のために勇気をもって行動した経験が語られました。
Free Russia Foundation(自由ロシア財団)創設者兼会長のNatalia Arnoさん(写真1)は、国家の監視、脅迫、さらには毒殺未遂を乗り越えてロシアから米国に亡命した経験を語ってくれました。こうした残酷で抑圧的な政権の圧力の下で沈黙を守り続け、ロシア市民社会の力強いシンボルとなっています。彼女は、勇気とは恐怖がないときにではなく、恐怖のもとでも行動することですと強調しました。
ジンバブエの天然資源ガバナンス・センターのFarai Maguwu理事長(写真2)は、レイプ、拷問、超法規的殺人など、ダイヤモンド鉱山で行われた残虐行為について語りました。彼は身の危険を顧みず、証拠を集め、忘れられた人々の為に闘いました。
私は、50年前に初めてMRA(現IC)の親善使節Song of Asia でコーを訪れ、第2次大戦時におけるアジアでの日本の行動にほとんど無知であったことを知らされ、それ以来アジアとの和解活動をライフワークの一つとしてきたことを話ました。
難民を助ける会の創設に関わり、カンボジア、アフリカ、コソボなどでの難民支援プロジェクトの創設やカンボジア各派の和解会議を開催した経験などを話ました。支援していたカンボジア難民で政治家になった人々や紛争地域の政治家の多くが、殺され、拘束され、国外追放になった中で、日本では政治家であるが故に命を狙われることは稀で、生死にかかわる案件に取り組まなければならないという使命感が勇気を与えてくれた経験を話しました。
ノーベル平和賞受賞者でウクライナ人権弁護士のOleksandra Matviichukさんはビデオメッセージで、戦争は、家族を引き裂き、子どもたちを強制送還し、声を封じ込めるものです。私たちは連帯と集団的勇気を選択しなければならないのです、と語りました。




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