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必要な無堤防対策と中小河川対策2023年09月11日

 日立市役所が数澤川の氾濫によって電源喪失しました。被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、復旧に当たられている関係者の皆様にお礼を申し上げます。今回の災害に関して思い出すことがあります。  2015年9月の鬼怒川の洪水で常総市役所が浸水しました。実はこの浸水は鬼怒川よりも八軒堀川という県が管理する小さな河川の氾濫が主因でした。今回の数澤川のような小さな河川です。私の国会質問等を通して幾つかの点が明らかになりました。  1国はダム対策を優先して、河川の無堤防地域への対応が遅れてきた。全国で無堤防地域が非常に多いことが浮き彫りになった。茨城県の久慈川73%、那珂川63%、鬼怒川57%が無堤防地域であることを国土交通省が認めた。  2、国が管理する一級河川と同じく、県や市町村が管理する中小河川も氾濫を起こす。しかし、市町村には国のような総合的な災害情報が速やかに入らないので対応が遅れる。これを機に中小河川への対応が脚光を浴びるようになり、今では気象予報士が、中小河川の危険度も紹介するようになった。
無堤防地域三か所氾濫
常総市で、鬼怒川緊急対策プロジェクトの着手式が行われました
 こうした点に関する対応を更に高めて今後の災害に備えて頂きたいと思います。