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【茨城】豪雨被害甚大な常総市を岡田代表が視察 復旧へ向け高杉市長と意見交換2015年09月14日
9月13日の岡田代表と常総市の水害被災地視察について、民主党のホームページで以下のように紹介されました。
(民主党ニュースより転載)
岡田克也代表は13日、台風18号による記録的な豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、甚大な被害が広がっている茨城県常総市を訪れ、市庁舎で高杉徹市長から今後の対応に関する民主党への要望を聞き取るとともに、避難所となっている水海道小学校、石下総合体育館等を訪れ、避難されている住民らを見舞った。(写真は豪雨の中を避難し恐ろしかったと語る目の不自由な女性を励ます岡田代表。県連代表の郡司彰参院議員会長は点字入りの名刺を手渡した。右は茨城県選出の藤田幸久参院議員)。
高杉市長と意見交換。避難者の受け入れを行っている岡田つくば市副市長も同席
岡田代表らは常総市庁舎で高杉市長と意見を交わした。高杉市長は、堤防の低いところからの越水と、200メートルに及ぶ決壊との計2カ所から流れ出した鬼怒川の水が市内に及ぶ事態となり、決壊した堤防から9キロ離れた市庁舎までも浸水するなど、「常総市内全域に、特に東側地域全域が浸水してしまうという、かつてない大きな水害になってしまった」と説明。13日時点で避難所は市内に28カ所あり、3205人が避難生活を強いられているとの説明があり、「避難所にいる方だけではなく、自宅にいても床上浸水されている方が多く、大変な状況となっている。つまり、避難所にいるいないにかかわらず、常総市全体が非常に不安かつ危険な状況に置かれている」と述べた。
岡田代表は見舞いの言葉を述べるとともに、「市民の皆さんも不便な生活を強いられておられるし、行方不明の方もいるなか、市長も全力で対応されていると思うが、われわれ党としてもしっかり後押ししていきたいと思う」と述べ、民主党として全力で要請に応えていく考えを表明した。
意見交換で高杉市長は、行方不明となっている15人の捜索や住民の安否確認に全力をあげていると説明。また、電気・水道・ガスなどライフラインの復旧が急務だが、まだ完全復旧のめどは立っていないと述べるとともに、避難所生活4日目を迎えるなか避難者の健康管理が重要だとして、「単なる食料提供、物資支援だけでなく、きめ細かな対応が求められる」と語り、健康管理や精神面のケアのため、医師、看護師、薬剤師、保健師による避難所常駐・巡回を徹底しているとの説明があった。また、「一番の問題はさまざまなものを受け入れてマネジメントする采配」だと高杉市長は語り、求めている人に求めるものを迅速に届けられるよう、物資やボランティアの受け入れ、配置等を円滑にこなす体制作りに力を尽くすことが重要と述べた。
「一時的な水の被害がなくなっても、暮らしを立て直す、生活の復旧までは相当時間がかかる。いろんなレベルで手を打っていきたい」とも述べ、国・関係省庁・近隣市町村と連携する形で対処しているとした。東日本大震災発災後に各自治体が直面したがれきの処理と同様、「浸水してしまった家から出る畳や家具など、膨大な量の廃棄物の処分が大変」だとも話した。
避難所でボランティアに励む近隣の中高生たちに御礼を伝え記念撮影
一連の視察日程終了後に記者団の取材に応じた岡田代表は、現地で受けた印象について「少し落ち着いてきているとは思うが、かなり差がある。『水に浸かっている自宅や農地を早く何とかしてほしい』との求めがある一方、『片づけなどがある程度できるようになった』と言っている人もいた」「ボランティアの皆さんが一生懸命動かれるなかで、少し落ち着きが出てきたのかと思う」などと述べた。そのうえで、これからが本格的な復旧への取り組みで、電気、ガス、水道などを復旧させ、泥を撤去して住めるようにするまでには長い道のりだとして、「市、県、国、そしてわれわれ政治に携わるものがしっかり対応していかなければならないとあらためて感じた」と語った。
党として設置した台風18号災害対策本部(本部長・枝野幸男幹事長)に高杉市長との意見交換や同日の視察で得た情報や課題を報告し対応していく旨を語るとともに、「国でやるべきことについては政府の方に伝え、実現していきたいと思う」「市も突然のことでなかなか大変だと思うので、われわれはできるだけ地元をサポートしていく」と述べた。
この豪雨災害を受けて衆参両院で予算委員会の開催を求める考えも示し、前日12日に現地視察を行った安倍総理としても感じ取ったことがあるはずだしたうえで、国会としてもきちんと議論することが重要だと語った。
高杉市長と水海道小学校で避難者を見舞う一行
避難所では、「水の勢いが強く、あっと言う間に家が押し流されてしまった」「まだ自宅は浸水したままで何の作業も始められない」「地元の中学生や高校生、また各地からかけつけてくれたボランティアの皆さんのお陰で助けられている。力をもらっている」「自宅の屋根の上で救助を待ち、ヘリで助けてもらった。自衛隊員の人は本当に優しかった。こんな優しい人たちを戦争になんて行かせてはいけないと安保法案はよくないとあらためて思った」「災害対策など、国民が困ったときに一生懸命対応するのが政治の役割だと思う。国会でも安保法案よりもこの状況への対応と災害対策の強化について先に議論してほしい」といった話を聞いたことを紹介した。
一行での視察後に藤田参院議員は現場に残り、堤防決壊現場近くの状況を確認するとともに、被害にあった家の泥のかき出しなどを行うボランティアの人々と意見を交わし、決壊の原因等を探っている大学教授などの専門家や作業を続ける警察官・自衛隊員などから話を聞いた。
一連の日程には茨城5区選出の大畠章宏衆院議員、長谷川修平県議会議員も同行した。
現地で警察官から被害状況を聴取する藤田議員
ボランティアの皆さんにも謝意を伝える
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