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2007年10月13日ゴア氏のノーベル平和賞に見る国際センス

アル・ゴア元副大統領が、ノーベル平和賞を受賞しました。彼の地球環境問題に関する取り組みからすれば、ある意味で当然のことであり、大喝采を送りたいと思います。

 

と同時に、この受賞は二つの感動と教訓を与えてくれました。

 

1.世界の一流政治家は、第一線の現役を退いてから、更に大きな舞台で活躍するということ。世界の紛争仲介活動に精力的に取り組むジミー・カーター元大統領。世界の南北問題に取り組んだブラント元ドイツ首相。朝鮮半島の南北対話の道を開いた金大中韓国元大統領。などです。日本の歴代首相は、ただ国会議員として国会に残るだけであまり大した業績が思い浮かばないところが、専門性というよりライフワークに欠けると言えるのではないでしょうか?

 

2.他のノーベル賞はスウェーデンが選考するのに対し、ノーベル平和賞だけはノルウェーが選考します。「環境問題がいかに平和に欠かせないか」というセンスを持つのがノルウェーの素晴しいところです。これまでもビルマの民主活動家アンサン・スーチー女史。南アフリカのマンデラ元大統領、チベットのダライ・ラマ14世。東チモールのラモス・ホルタ大統領といった人権、民主主義、宗教者といった明確な平和の理念を感じ取ることができます。更には対人地雷禁止国際キャンペーン(JCBL)や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)といった現場で活動するNGOや国連機関を評価していることも特筆されます。そして言えることは、日本が選考したらこうした人々は選考されていなかったろうという確信です。日本には残念ながらこうしたセンスというか、世界の平和の現場における理念や哲学、行動が欠如しているのです。

 

今週ブッシュ大統領がダライ・ラマ14世と会見すると報道されました。実はG8の先進国で、ダライ・ラマ14世と大統領や首相がきちんと会っていないのは日本だけです。国際的に、宗教指導者として、またノーベル平和賞受賞者として世界的に認知されている存在を、中国との関係だけで否定してしまう日本外交の従属性の証明です。

 

 

 

 

 

 

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