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周恩来のタイ人養女の波乱万丈の生涯2023年03月21日

 タイの姉様のようなシリン・パタノタイさんを訪問しました。冷戦時代、反共産主義のタイにおいて、将来の中国との関係構築を考えたMRA/IC運動のリーダーで労働運動の指導者サン・パタノタイ氏が、ピブン・ソンクラム首相と相談して、彼の息子と娘を中国に送り周恩来氏に養女として預かってもらう構想を1955年にバンドンで開催されたアジア・アフリカ会議で周恩来氏に提案しました。
 周恩来氏は帰国後毛沢東主席の許可を得て、娘のシリンさんと息子のウェンさんを受け入れます。
 後にこの二人がタイと中国との懸け橋になるという波乱万丈の生涯を彼女が数年前「ドラゴン・パール」として出版しました。この逸話は近年中国でも連続ドラマの中で放送されました。
 シリンさんは、パタノタイ家と中国との関係をまとめた資料館の準備を進めています。日本軍との関係なども含まれます。