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『ウクライナの女性ボランティアの心の叫び』2022年10月22日


10月15日ウクライナに関する講演会の第4弾は首都キーウから、ウクライナの国際IC協会に当たるNGO役員のアンジェラ・スターヴォイトワさんからお話をうかがいました。
以下が主な内容です。
〇私はウクライナに住んでいますが、父も母もロシアに住んでいます。私はロシア生まれでロシアの血が流れていますが、私の心、メンタリティーはウクライナ人です。
今、私はロシアを憎んでいます。私の血がロシア人であることも疎ましく思っています。
〇ロシアにいる両親は、ロシア軍が攻撃しているのはウクライナ軍の施設だけなので、私の身には心配はないと思っていました。これは現実とは全く違います。ロシア人に伝わっているリアリティは、ロシアのメディアが作ったものです。
〇(写真2、3)これは兵士が砲撃を受けながら、市民に対して「皆さん無事ですか、私たちを支えてくれて有難う」と市民を気遣い、市民に感謝している歌なのです。一人から始まり、どんどん市民の参加者が増えていきます。
〇(写真4)キーウの市民の半数位は避難しましたが、残った人々はボランテイアで何らかの支援活動を行っている人達です。対象者はほとんどが女性と子供です。男性は戦場で戦っているのです。食品も衣服もお金も不足しています。兵士のために、手袋、ヘルメットや防弾チョッキを調達したりします。州が提供していますが、ボランテイアが提供しているケースも多いのです。
〇(写真5)私たちボランティアを元気づけてくれているのが、兵士が、戦火の合間に歌って踊っている動画です。これに私自身が励まされ、活動を続けるエネルギーを貰っています。
〇クリミアがロシアに併合されて以来、ロシアに住む家族とは政治の話はしないことに決めました。自分の心の安寧のためにも、家族の考え方を正そうとはせず、プロパガンダにも参加しないと決めたのです。
〇私の従兄弟は、ロシア軍に招集されウクライナ軍と戦っています。恐らく彼は、生き残れないと思います。彼が生きて帰還したとしても、彼と眼を合わせることができるかどうか・・・分かりません。祈るのみです。
お話の詳細は改めて報告します。