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タイのシンクタンクで講演2022年09月30日

タイのGerman-Southeast Asian Center of Excellence for Public Policy and Good Governance(CPG、公共政策とグッドガバナンス・ドイツ・東南アジア・センター)で講演しました。
 ドイツ外務省が設立したシンクタンクです。「紛争の将来とアジアにおける紛争解決」という全体テーマの2日間の国際会議の第1セッション「平和のためのハイレベルの外交」というテーマで、カシット元タイ外相と二人で講演しました。
 私は、私の外交の原点はアジアの青年50人と2年間行動を共にして歴史に基づく信頼関係構築が基本であることを学んだことにある。長年難民、元捕虜、地雷の被害者、残留孤児やその養父母などの支援などを行ってきたが、結局戦争や紛争の種を摘むことしかないと感じている。特にロシアによるウクライナ侵略は、地域紛争が世界的規模の戦争に至り、兵器だけでなく、食料、エネルギー、原発、為替までが武器と化している。
 こうした中、世界が二極化を迫られているが、アセアンなどのように、分断されることを避けながら、様々なルートを駆使して粘り強く対応する知恵を学びたいと話ました。
 カシット元タイ外相はミャンマー問題の解決のために、ASEAN全体が関係当事者を仲介して解決につなげる努力を粘り強く行うべきだと提案しました。また第二次大戦後ドイツのアデナウワー首相とフランスのシユーマン外相を仲介したMRA(現在の国際IC)のような動きが必要である、と語りました。彼はまた私が創設に関わった各国の経済人が参加するCAUX(コー)円卓会議のタイの代表を務めています。
 ドイツのシュミット・タイ駐在大使(写真3)も出席されました。