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安倍晋三元首相の国葬儀に出席2022年09月29日

安倍晋三元首相の国葬儀に出席しました。
その理由の第一は、安倍晋三元首相の非業の死は「結果的に、それまで隠されていた日本の根本問題を浮き彫りにしたことにより、国民がその実態を知り、改革する道を開くきっかけを作った」という歴史的評価に至ると思ったからです。
その第二は、同じ国会で働いた私として、志半ばにして凶弾に倒れた魂を心から癒し、追悼したいと思ったからです。
他方、私は国葬儀のあり方等については大きな疑問を抱いていました。
第一の理由に関しては、安倍晋三元首相の死は、国葬のあり方も含め、主権者である国民と政府との関係、国会と政府との関係、民主主義国としての透明性と説明責任、日本国の独立性、国民の人権と尊厳、命と健康、国民経済、政治家と金・支援団体との関係、裁判所・日本銀行・内閣法制局等の独立性などの検証にも至ることになると思います。
これを機に、幸せを奪われた人たちや、声を消された人たちの叫びも届き、これらの問題の検証と改革への道が開けることを願っています。
その大きな転換となる象徴的な場に、歴史の証人の一人として参加させて頂きました。

以上は、国葬儀出席を決めた、締め切りの9月13日に親しい方々にお伝えしました。当日日本武道館で感じたことは、安倍昭恵(写真2)夫人の落ち着いた対応ぶりと、菅義偉元首相(写真3)の心に沁みる言葉でした。他方、日本では、様々な細かな段取り、役割分担などが役所の担当部署ごとに脈と継承されており、全体としてなかなか心が伝わりにくい行事になってしまう、と感じました。比較してはいけないことですが、イギリスのエリザベス女王のご逝去から国葬に至る流れも思い起こしました。
正午から17時頃まで、水飲み場に行った以外は座り続けたことにより、その時間、空間、匂い、雰囲気などその場でなければ得られない体験をさせて頂きました。
その日の真夜中の便で、タイに向かい、昨日はバンコクのシンクタンクで講演させて頂きました。