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「トゥーンベリと共に出る『気候の旅』」2022年08月22日

日中韓の大学生による第18回東北アジア青少年フォーラムが8月17日から24日まで韓国で開催されています。気候変動問題に取り組むスウェーデン女性活動家グレタ・トゥーンベリさんの演説集『No one is too small to make a difference』に学び、行動しようと、「トゥーンベリと共に出る『気候の旅』」がテーマです。日本人10人を含む約100人の大学生が参加しています。言語は英語で、韓国では現地参加、日本と中国からはオンライン参加です。世界道徳再武装(MRA/IC)韓国本部の主催、韓国政府の女性家族部の後援、国際IC日本協会、中国外務省関係の中国国際青年交流中心などの協力で開催されました。
17日の開会式では、車光善MRA/IC韓国本部総裁(写真②)とキム・ヒョンスク女性家族部長官(大臣、写真③)による主催者側の挨拶に続き、シン・ハイミン駐韓中国大使、中條一夫駐韓日本大使館公使(写真④)に続いて、私も国際IC日本協会会長として以下のような挨拶をさせて頂きました。
「私とMRAとの出逢いは、MRA国際親善使節Song of Asiaに参加して、2年間にわたりアジア・大洋州の青年約50人と世界14カ国を歴訪した時です。そこで自分が戦争中における日本のアジア諸国における行動に対していかに無知であったかがわかりました。それ以来、未来に責任を持つためにも、過ちは謝罪し、正すことは正すことをモットーとしてきました。
国会議員としての初仕事は民主党の中国訪問団を企画した際に、先ず日本人残留孤児を育てて下さった養父母の方を訪問し、日本人が残していった子供を育てて下さった老婦人に対してお礼を申し上げまました。その後で胡錦涛副主席を訪問しました。
国際MRA/ICは戦後の日韓関係改善の様々な橋渡しを担ってきました。フィリピンでのMRA会議に出席した朴賢淑元大臣は、日本軍による拷問で夫が不具者となった方ですが、星島二郎衆議院議員(元に衆議院議長)と社会党の加藤シズエ参議院議員からの謝罪によって和解に至りました。帰国後この与野党二人の議員は岸信介首相を説得して、当時両国間で対立していた財産請求権問題などを岸総理が撤回することによって関係改善に向かいました。
また1962年にMRAアジアセンターが小田原市で開設された際、国交のない金鍾泌氏(後の首相)の来日が許され、大平正芳外務大臣と会談して、「大平・金メモ」で合意し1965年の日韓国交正常化に繋がりました。
現在のように世界中が危機に瀕している時こそ、当時のような大胆で創造的なリーダーシップが必要ではないでしょうか?
トゥーンベリさんは、自分のライフスタイルを大きく変えることによって両親を説得し、世界の指導者たちにチャレンジしています。是非フォーラムに参加している3か国の皆さんは、過去のくびきからも自由であり、協力しあい、トゥーンベリさんが行ってきたように世界の指導者たちにチャレンジして下さい。
そうした皆さんに広島の原爆記念碑に刻まれている碑文を紹介します。
「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませんから。」浜井信三広島市長にこの碑文の決定に大きな影響を与えたのが、1950年にスイスの国際MRA(現在国際IC)の世界大会に出席してドイツとフランスの和解を目の当たりにし、米国のアーリントンの無名戦士の墓を訪問したことだと言われています。
浜井市長は「この碑の前にぬかずくすべての人びとが、その人類の一員として、過失の責任の一端をにない、犠牲者に詫びることの中に、私は、反省と謙虚と寛容と固い決意とを見いだすのであって、その考え方こそが、世界平和の確立のためにぜひ必要だと考えた。」と述べています。
このフォーラムの成功と、皆さんの輝く未来を祈念いたします。チェンジの担い手であり、ピースメーカーである皆さんの!」