ブログ

Initiatives of Change (IC)の世界総会に出席2022年07月24日

 世界的な道徳平和運動であるInitiatives of Change (IC/ 元MRA)の世界総会に国際IC日本協会会長として出席しました。世界約30か国から代表がオンラインで参加しました。
国際評議会のGerald Pillay会長(写真➀ Liverpool Hope University学長)が基調報告を行い、世界の現状を以下のように説明しました。
「今年は、パンデミックが広く蔓延し、ヨーロッパで大規模な戦争が発生し、地球温暖化により数百万人が移動を余儀なくされ、多くの国々で民主主義が脅かされ、激動しました。ICは、これらすべての懸念やその他の多くの問題に積極的に取り組んでいます。
 過去70年間は、平和が戦争に勝ったという意味で世界史上特異な時代でした。これは、世界大戦の悲劇的な犠牲を経験し、戦後道徳的、精神的な価値を高めて国際的な政策立案を担った指導者たちのおかげです。植民地国家は植民地を解放し、国連や欧州共同体などを通じて国際協力が発展しました。国境は不可侵であるという認識は、小さな国を大きな隣国に対する恐れから解放しました。
 しかし、今これらの価値は崩れています。国境はもはや不可侵ではありません。シリア、ウクライナ、新疆ウイグル自治区、イエメン、その他の地域では、強い国々が冷酷に自らの意志を押し通しているのです。世界の巨大な不平等は、気候変動によって引き起こされる被害と同様に、ますます紛争の原因となっています。
この状況が逆転しなければ、未来の各世代は厳しい世界に耐え忍ばなければならなくなります。良心の声が権力への欲望を上回ることを示す必要があります。ICは、家族から国際関係に至るまで、誰もがあらゆるレベルで道徳的、精神的な価値観を抱く役割を見いだせるように支援します。それを実現するためには皆さんの助けが必要です。
 IC/MRAの以下の4つの理念と目的を実現するために、皆さんとともに歩んでまいります。
〇対立のあるところに癒しと和解をもたらす。
〇さまざまなコミュニティや国の間に信頼の架け橋を築く。
〇世界経済に倫理、正義、透明性をもたらす
〇誠実に行動し、無私の精神で奉仕し、変化の効果的な担い手として行動するリーダーを支援する。」
 また昨年ICスイス財団の理事長に就任したJacqueline Cotéさん(写真②、前ジュネーブ公共関係研究所所長)は、現在28名のウクライナ難民を受け入れているコー(Caux)の国際会議場は、引きつづき世界のお役に立っていきたいと、決意を述べて下さいました。