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中学、高校の先輩立花隆さんの生き様2022年05月01日

30日の「NHKスペシャル」で茨城大学附属中学と水戸一高の先輩である“知の巨人”立花隆さんの生き様を見ました。「田中角栄研究」や「宇宙からの帰還」など幅広い著作で知られる立花さんは、10万冊近い蔵書を小石川の書斎兼書庫に集めていました。しかし死後、全部が古本屋に寄贈されました。「遺体はごみとして捨ててほしい。自分が残した書籍や資料は古本屋でさばいてほしい」との遺言でした。段ボール100箱分の資料は、茨城県筑西市の「ザ・ヒロサワ・シティ」に寄託されたとのことです。
私は一度だけその書斎を訪ねたことがあります。私が国会でアメリカ同時多発テロについての疑問点を質問した頃、立花さんもそうした疑問について雑誌で書いて下さいました。私は様々な資料を届けに行きましたが、その時不愛想に受け取って下さったのが、このテレビにもでた、姉の菊入直代さんでした。きちんとアポを取って会っておけばよかったと後悔しました。
常に「生と死の境界を見極める勉強を続けた」立花さんの壮絶な生き様が、この「立花隆 最後の旅」でわかりました。コロナとウクライナが世界を震撼させている今、生と死、宇宙と地球、戦争と平和といった境界を探求し続けた立花隆さんにいてほしかったと、無いものねだりをしてしまいました。