内閣府の西村副大臣は、参議院外交防衛委員会で、ＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定の交渉内容を記した文書を国会議員が閲覧するのを認める方向で調整したいとする発言を撤回したことについて、「私の発言で誤解や混乱が生じたことをおわびしたい」と述べ、陳謝しました。

 　内閣府の西村副大臣は今月４日、訪問先のワシントンで、ＴＰＰの交渉内容を記した文書を国会議員が閲覧するのを認める方向で調整したいと発言しましたが、その３日後に、発言を撤回する考えを示しました。
　これについて、西村副大臣は、１２日の参議院外交防衛委員会で、「４日の私の発言は、ＴＰＰの交渉参加国に課された制約の中で、どのような情報提供ができるのか、検討していきたいということが真意だった。しかし、日本の国会議員に文書の閲覧を認める方向で調整する方針と受け止められる発言があり、その後、撤回した。私の発言で、誤解や混乱が生じたことをおわびしたい」と述べ、陳謝しました。 そのうえで、西村副大臣は、ＴＰＰ交渉に関する情報提供の在り方については、引き続き、検討していきたいという考えを示しました。 これに先だって、西村副大臣は、衆議院農林水産委員会の理事会に出席し、みずからの発言を撤回した経緯を説明したうえで、陳謝しました。